2015年8月22日土曜日

新潟―佐渡―直江津#5(直江津編;謙信の城跡、身にしみた親切)


直江津と隣の高田市が合併して今は上越市となっているが、私は直江津に興味があった。ここは古くは越後の国府があった。室町時代には上杉氏が守護となり、重臣の長尾氏が守護代として入部し、戦国時代には戦国大名になり、関東に、行き場を失った上杉の家督も獲得した。その拠点、春日山城は直江津のすぐ傍にある大規模な山城で詳細はともかく、どんなところなのか是非見ておきたかった。
直江津駅そばからバスに乗って、約10数分で埋蔵文化センター(左図、左下方)についた。途中、府中とか国分寺と云った地名があって、国衙があったことをしのばせる。埋蔵文化センターにはそんな太古の発掘物の展示もあった。私は謙信がどんなふうに守りを固めたかに興味があってそのような情報を見ながらしばらく過ごした。
カメラの設定を失敗してしまい載せられる写真が少ないが、下の左側の写真は春日山城に対する支城群の配置、右はお城の中心があった部分。クリックすると大きくなります。
酷暑の中、お山に上る元気はなく、麓付近を歩いて、上の略地図の右中ほどにある、林泉寺へ行った。謙信が幼少期に預けられ養育されたお寺さん。城から移築したという山門が立派だった。ここの博物館、規模は小さいが面白く拝見。下は林泉寺山門と、鬼門を抑える春日神社入口。
林泉寺から春日神社入口まで戻ってきた頃は、暑さでだいぶフラフラ。それでもがんばって、ものがたり館まで行って一休み。 そこで、食堂を紹介してもらって、広い道に出て、昼食に飛び込んだ。ランチメニューと言うのが面白くって、ご飯、味噌汁、箸休めもついている。後でコーヒーに果物があって、その他におかず5品から2品を選ぶ方式。カサゴの塩焼きが目に入って、もうこれと決めようと思ったら、お隣の土地の方らしい夫婦から声がかかり、カサゴが美味しいよと。やっぱり。私はカサゴの塩焼きと夏野菜の煮物。カミさんもカサゴの塩焼きに、てんぷらセット。980円は嬉しい値段。とても美味しくいただきました。
お隣のお二人さんから、どうしてまたこんな辺鄙なところへ来たの?と尋ねられて、今回の旅行の話やら・・・・。「天地人」をやっていた時は賑わったけどねーとのこと。ご主人は毎日自転車三昧の体。奥さんは「偶々この近くにマッサージに来たから主人呼び寄せて、ここで昼食してるの」とのこと。ご主人は又ひとっ走りと一足先に出て行かれたが、「町の向こうに住んでるから、バスなんか待たずに、遠慮せずに家内の車に乗せて行ってもらいなさい。」なんて言っていかれた。まさにそうなって、奥さん運転の車に乗せてもらって直江津の駅まで。まあ全く見ず知らずの人間にここまで親切にされるとはと感謝一杯でした。カサゴが縁の嬉しい一時でした。
帰りは直江津から妙高はねうま線で上越妙高、そこから新幹線で長野経由で東京に帰ってきました。

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