さて、奉行所のあと金山、博物館、佐渡の低地を過ぎて南端に近い小木港から本州の直江津へ戻った。以下はその後半部。
佐渡は北側の大きめの山地と南側の小さな山地があって、金山は北側の大きめの山地(大佐渡山地)にあった。又防衛庁の立派なレーダーサイトも設置されている。金山を経て山を越す間にユリがきれいに咲いていた。金の鉱山跡は昔のものと近代的鉱山跡を見ることが出来たが、我々は昔の古い方を選んだ。
大佐渡山地の峠を過ぎた休憩所付近から平野部と小佐渡山地の眺めは薄曇りではあったが、がなかなか良かった。もっと晴れていれば・・・
バスの中でのガイドさんの話は、前篇で方言のことなど触れたが、興味深い話を幾つか聞くことが出来た。佐渡は古くから牛を育てたらしく、今でもその伝統があるらしい。ここで育つ繁殖牛は、米沢や飛騨へ行って米沢牛になったり、飛騨牛となるらしい。DNAとしては、佐渡がオリジンのものも多いらしい。
ガイドさんは北朝鮮から帰られたご家族のことは語ろうとはしなかった、誰かがちょっと聞いたからか、ご主人の仕事のこと、でも静かに過ごしているといったことなどのみ。ご本人が選んだ事とはいえ、歳をとっても母国からは顧みられない状況であろうことを思うと、そっとしておいてあげるのが正解と思った。
佐渡と云えば、朱鷺も話題の一つ。朱鷺センターに寄って朱鷺がエサを啄む姿、捕まるまいと泳ぎ逃げる鰌も見てきた。日本原産の朱鷺からの子孫は絶え、中国からもらったひとつがいからの子孫が増えてるらしいが、近親繁殖の心配事もあるらしいことを聞いた。放たれた朱鷺が平野部の田んぼに飛来するのを楽しめるらしい。この日は少ないとのことだったが、田んぼで鷺の群れに混じって、淡いサーモンピンクの羽根を広げてフワッと飛ぶ朱鷺一羽をバスの車窓から見ることが出来た。もう一日居て、もう一つの観光バスルートに乗っても良かった気もするが、佐渡のエセンスは博物館で見聞きすることも出来たし好としよう。
最後に写真下左;両津にはこんな大きな湖もあることを紹介。宿の窓から撮った。そして、帰りのフェリー(双胴の船)中で、佐渡の牛乳と柚餅子のようなお菓子でおやつとした(写真下右)。海は凪いでいて、双胴の安定した運行とも相まって、まるで内海を航行するようなゆったりとした1時間半だった。
3 件のコメント :
佐渡、行ってみたくなりました。
「佐渡は墓の多い町である」
昔、どこかで読んだこんな文章が印象に残っていて、
佐渡=暗い町 という思い込みが私の中で定着しちゃってました。
そんなことなさそうですね。。。
>繁殖牛
これも大分昔、隠岐旅行帰りの方から聞いた話ですが、
隠岐で育てられてる牛は、松坂牛などのブランド牛になると・・。
その時はヘェーって感じでしたが、権兵衛さんの記事で
思い出してしまいました。
でも、今 検索してみたら、見た限りではそんなこと何も書かれてないんですよね。
今は違うってことなのかしら?
両津の大きな湖の写真、瀬戸内海を想い出しました。静かですね・・・・。
バスでまわったので、つぶさに街を歩いて見ていませんので、お墓の多さは分りませんでした。ただ、大方の人々が住む領域は二つの山地の間にある平野部ですので、じっくり見て歩けば多さに気付くのかもしれません。
静かな良いところの印象でした。
隠岐牛と松阪牛の関係の記述がありました。(松阪牛と隠岐 で検索)
http://www.huffingtonpost.jp/2013/11/07/ama_n_4232760.html
http://www.dinferno.com/shimane/oki.html
隠岐牛と松阪牛の関係、調べて下さってありがとうございました。
私には探せませんでした。
やはり、以前は隠岐で飼育された牛は松坂牛になっていたのですね。
今は、隠岐牛というブランド牛が生産されていて、
松坂牛に引けを取らない美味しさ・・・・って、当然ですね。
何だか隠岐にも行ってみたくなりました。
流人の島という共通点もあるし、興味が湧いてきました。
自然も素晴らしいようですし、隠岐牛も頂いてみたいです。
あ、佐渡から外れてしまいました。すみません。
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