2011年11月26日土曜日

うがい薬で理科あそび

小学校での出前授業で、ビタミンCを含む液体を薄めたうがい薬にたらしていくと、茶色の液体が透明になっていくという実験を行った。うがい薬がビタミンCと反応して変質し、透明になるという性質を利用している。お茶にはビタミンCが大変多いということから、お茶をたらす実験を行ったのだが、たらしていくと透明にはならず薄いピンク色になってしまった。お仲間のQさん、これはどういうことかと、お茶の濃度を変えたり、抹茶で実験したりいろいろ試みられた。ペットボトルに添加されているビタミンCはトウキビが原料と聞いて、 顆粒のトウキビの煮汁で実験された。ところがこの場合、トウキビは名うての大量デンプン含有物質で、実際にはヨウ素・デンプン反応が起こり、濃い青紫色になった。(ここをクリックするとその報告に行けます)
折角、ヨウ素・デンプン反応を引き出してくれたのだから、何かこども達に対する面白実験が作れないかと、今日Sさんと話してたら、幾つか候補が出てきた。一つはうがい薬の茶色の液体で字を書くと字の色は青紫色になるってのも一案として浮上。今夜、早速やってみたのが左の写真。右側はシャープペンシルの先にうがい薬をつけて、何の細工もせずに紙の上に書いたもの。左側は、米粒をつぶして水に溶いたものを紙に塗りつけて、その上から同じくシャープペンシルの先にうがい薬をつけて書いたものである。明らかに両者の色は違う。左側の字はかなり青紫に近い。お米の中のデンプンが作用しているのだろう。
もうちょっと美しくできるような工夫が必要だ。Sさんによると、デンプンを繋ぎに使った紙があるらしい。それだと、米粒をつぶして水に溶いたものを紙に塗りつける必要もなくなる。
これと似たような呈色反応が他にもあるだろうから、少し探して理科遊び実験を作ってみるのも面白そうだ。

なお、うすめたうがい薬にお茶をたらすと薄いピンク色になる原因としては、どうもお茶に含まれるカテキンが原因ではないかという説がもたらされている。(Qさんの問い合わせ調査による。)

3 件のコメント :

QQ さんのコメント...

文字を書く、 面白いですね。

権兵衛 さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
権兵衛 さんのコメント...

このページのタイトルを、アブリダサズにすればよかったかなんて