さて、宿の位置は地図中の右下のケンダルにある。朝、宿からバスで、地図の上方真ん中にあるグラスミアへ。この村はワーズワースとゆかりが深く、彼が住んだ家とその周辺を少しばかり散策した。
左はワーズワースが住んだ家、その周辺には下のビデオに載せたが、スレート壁やスレート屋根ぶきの家が建ち並んでいる。なかなか重厚な感じがする。近年スレートは高騰したそうで、建材としては大変高くなったとか。建築現場で白壁の外に薄いスレートを貼りつけているさまを見て、その切実さを垣間見た思い。
そこから、少しバスで動いて、ハイキングの出発点に。丘を越えてグラスミア湖という小さな湖(英語ではlakeでなくって、Grasmere Water)を半周するハイキングに。膝を痛めた我が連れ合い殿は遂に杖デビュー。
地元の人たちが思い思いの姿でやってくるのとすれ違う、気楽に挨拶する人、黙ってすれ違う人、いずこも同じである。
ハイキングを終えて、今度はピーター・ラビットの作者として有名なベアトリクス・ポッターが住んだ家を訪問。家の中が撮影禁止で残念なのだが、著者はピーター・ラビットやそのほかの動物の家族に、この家の中に登場させていて、部屋の中の様子、家具、窓、階段の欄干などが本の中の絵と対応づく。唯一出入口の写真だけ、比べて見よう。
姪だったか、親戚の児に読ませることが本来の目的で、それゆえ自分の家を舞台にした。想像力をかきたてさせることを狙ったのでしょうか。
昼食後、午後は地図中南端にあるハーバースウェイトへバスで移動、そこからSL列車でレイクサイドへ、そこから今度は船でウインダミア湖を中ほどまで北上、ボウネスで下船して、再びバスでケンダルへ戻ったが、これは続編へ。
2 件のコメント :
湖水地方、やはり美しいですね。ワーズワースの生家も見学できるのですか?
昔、ワーズワースの詩に触れた時、何と美しい詩だと思いましたが、その時は情景が浮かびませんでした。
アイルランドの景色に触れた時、ワーズワースやブレイクの詩が、口から出て来ました。
向こうは、相続税がないので、昔からの土地を切り売りしなくても、そのまま暮らしていけると聞きました。
スレート壁や屋根は、寒さや風対策にもなるのでしょうか?台風並みの風が吹く事が良くあるようですから。
今回は暑い位の気候だったようで、良かったですね。
ゆったりとした気分に浸れれて、いろんなややこしいこと忘れて良い気分でした。
ただ、このゆったりした景観がが、イギリスの内部矛盾の反映かと思うとちょっと複雑ですが、でも、とてもいい所だと思いました。
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