2年半前にこのブログ上に日曜講演会 丹沢山地の地質 (青池寛博士){クリック可です}と題して記事を書いた。これは相模原市立博物館の講演会で、丹沢山塊の成り立ちを主題に、伊豆半島の成立とフィリピン海プレートの日本本土への衝突についての講演だった。
地球は実は13個のプレートに覆われていて、それらがひしめき合って、プレート上の陸地が移動すると言う学説が定説となっているようだ。日本列島はユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4つがせめぎあう複雑なところに造られた列島だそうである。
樺太、北海道、東北地方は北アメリカプレートの上に乗っていいて、今回の大震災の引き金が引かれた場所は、太平洋プレートが北アメリカプレートの下に東から沈み込むところだったとのことである。
フィリピン海プレートは南から北へ沈み込み、ユーラシアプレートは列島の西側から東へガンと押している。フィリピン海プレートの活動も活発らしい。日本列島は絶えずプレート運動による圧力にさらされている。
今回の地震で日本列島は2.4mも動いたのだそうで、そうなると列島全体のバランスが崩れ、地震や火山の噴火活動が活発化しそうだ。心せねばなるまい。東北・関東大震災に引き続いて起こった新潟・長野の地震は専門家も否定しなかったことから見て、関連のある現象と見て良いのではあるまいか?
我々はなんと危なっかしい所に生きてるんだなーと思った次第。
しかし、見方を変えると、このプレート群の衝突が日本列島の山並みや渓谷、火山の山容などがおりなす、美しく豊かな自然を造りだしているとも言える。
人々は長い年月の中で自然現象がもたらす悲しみや喜びを受容し、文化を育み継承していくのだろう。
失われた命への深い哀悼の意を心に刻みつつ。
p.s.;3月14日午後10時30分ごろ静岡県東部でM6(震源深さ10km)の地震。遂にフィリピン海プレートにも及んだか!
1 件のコメント :
権兵衛さん、こんにちは。
巨大地震、大津波、原発事故と大変な事態になりました。
太平洋岸の関東地方、東北地方各県の被災された方々にはお見舞いを申し上げると共に、何がしかの援助をしたいと考えております。
特に、放射線についての風評が、被災地援助に影を落としていることは、職業柄、この方面の科学教育の必要性を強く感じました。
毎日、神奈川県放射線モニタリングポストのデータを注視しておりますが、雨天時でもピークが200nGy/h(多分、ガンマー線量ですので、放射線荷重係数=1で)200nSv、この線量で、仮に、1年間被爆しても、被爆線量は2×10^-9×24×365=1.75×10^-5Sv/年、つまり年間0.075mSvです。
日本での平均年間被曝線量2.4mSv
、正直、無視できる被爆量ではないかと考えています。
ただ、国の意向かよく分かりませんが、福島県、宮城県に設置されているモニタリングポストが全て「調整中」は、いただけません。
分かっているところは、公開すれば、ある程度客観的な判断ができるのではないかと考えています。
また、「線量」と「急性症状の時間的経過」の資料がないことは、困りますね。
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