2018年5月19日土曜日

学生スポーツとしてのアメフト

プロのスポーツではないのだから、作戦の立案は当然学生もかかわるものと思っていた。ところがアメフトは組織的な動きで役割がはっきり決まっていて、トップが事細かにプレーヤーの動きまで指揮するとか。プレーヤーが指示に従わないと組織としての動きがバラバラになるので、指揮者の指令は絶対なのだという。
いま、アメフト選手の反則が問題となり、反則に関する指示があったかどうかで喧しいが、ルールを守ったとしてもこの話には???である。 つまり、学生スポーツという観点から言うと、何とも違和感が生じてしまう。プロのスポーツならその有り様は分からないでもない。対価を受けての活動なのだから。だけど、学生が指揮者の言うことにただ従って動く、絶対服従とはどういうことか?そこで彼らは一体、何を学ぶのか?
20才代前後に達した学生が学ぶよう求められることは第一に批判精神を養い、自分で考えて行動する力を養うことのはず。言われたことをただ盲目的に従うのでは、それは学生の本分に悖る。

最近、大学の宣伝に、強いスポーツ集団を持つことが手っ取り早くて、重視されるようだが、上意下達で、学生たちが一糸乱れず命令に従うことによってのみ強くなれるというのであれば、これは学生スポーツと認定しない方が良いのではないか?
それでもなおかつ大学がアメフトによって宣伝効果を得たいのであれば、学生を使うのではなく、プロ選手を雇えばよいと思うが、どうだろうか。

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