2018年5月19日土曜日

5.16;角館にて

朝秋田から秋田新幹線を利用して角館へ。新幹線だけど、秋田駅のプラットホームも在来線仕様。走るコースも在来線そのままで踏切もある。だけど線路は狭軌ではなく、標準軌(秋田駅周辺では狭軌の列車と標準軌の列車が混在できるように3本のレールの部分があるという)。何故ミニ新幹線と云うんだろうと角館駅で駅員さんに質問してみた。
骨子は、新幹線に乗り入れられねばならないので、車体の下につける台車は標準軌でなければならない。
レールは在来線上に標準軌を敷設しなおす。だけど在来のトンネルを通ったりするには車体は在来線仕様でないとだめ。したがって幅狭の車体。だからミニ新幹線と云うとのこと。確かに新幹線では椅子が2+3=5列に対し、ミニ新幹線では2+2=4列でした。
ここを走る在来線列車も台車だけは標準軌に取り換えてあるそうな。お金かかるから3本レール方式を貫きゃいいのにと思って調べたら、そんなことすると、レールの擦り減り方がばらばらなことになって、保線が大変だとのこと。納得。
さて、角館を訪れたのは、やはり武家屋敷周辺をちょっと見たかったから。ここの殿様は佐竹北家で、いわば本家の一支藩。だけど今の秋田県知事は佐竹北家の当主とか。その佐竹家だが、河内源氏の棟梁八幡太郎義家の弟、義光を祖として常陸北部を永く支配していたが、徳川家康によって秋田へ移封されて、江戸時代も生きぬき、明治に入って華族に列せられている。
上級武家でも謂わば陪臣。決して豊かな生活ではなかったと思われる。勘定方を担っていたという石黒家は今も子孫がお住まいとのことだが、ごく一部が公開されていた。医療にも携わったとかで、解体新書の写しも公開されていた。そのほか広いお庭を公開されているお宅も。欄間に亀が彫られている。しかも木の縞模様が川の流れのように生かされている。
道路が広い。これは昔からそのままとのこと。武家屋敷の地域には枝垂桜、楓などがよく見受けられた。
とても落ち着いた佇まいの町です。

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