2012年2月26日日曜日

留年:思うこと

アボカド君は葉が4枚となり、栄養が幹に回らないのでしょうか、伸びが止まりました。ボチボチ土に植える時期かな―。水栽培をしたヒヤシンスも楽しませてくれましたが、次の段階のようです。

今日の朝のTV番組で、小中学校での留年の話が話題になっていました。人を育てるということは容易なことではない。ましてやそのシステム作りは中々大変なことと感じます。

橋下氏は留年の議論に競争原理という言葉を持ち込みました。分かりやすいようですが、大人の目から見た効率主義にしか見えないです。教育は心の発育と切っても切り離せないと思います。考え方、それに伴う施策次第で、良くも悪くもなりそうな気がします。
一方で、今のように、どれだけ分かろうが、分かるまいが、トコロテン式に上級学年に上がる、というか、上げるというシステムも問題で、飛び級や留年のあるシステムがあってもよいと思います。ただそれをやるには、今の学校のシステムがあまりにも貧弱だと思うのです。

獅子の子落としという諺もありますが、たたかれても、それに負けずに伸びてくる人は確かにいます。しかし多くの人がそういう方法で伸びてくるとは思えず、その力を見ながら導き、刺激を与えることを通して、伸びていく人は少なくない筈です。適切な指導の仕方は一様ではないでしょう。

話を切り替えますが、小学校では一人の先生が全教科を教えることになっていて、これは無茶な話だと思います。低学年はともかく、高学年で学ぶ内容は、子どもたちが上級学校で学ぶことと結び付いているものが多く、進んだ内容を頭に置いて指導できるかどうかの違いは、特に専門性が高い科目ほど大きいと思います。しかし教師にだって、専門による習熟度の違いがあるのは当然でしょう。

実際に、私はシニアの仲間と、いろんな工夫をした教材を作って、小学校を訪れ、小学校では中々出来ない理科の実験、子どもたちが自分でする実験、を支援する事業を行っています。メンバーのほとんどが学校での教育経験はありません。私たちは教えるというより、私たちの好奇心や工夫する”遊び心”を子どもたちにぶつけ、子どもたちは体験を通して刺激され、自分で考え、自分で何かをやってみようとする気持ちがでることを期待して、実践しています。それをしながら思うことは、初等教育のシステムはもっとちゃんと考えるべきだなーということです。

初等教育における問題点は、留年の問題だけではないということ。広い視野と将来へのビジョンを持って議論してほしいということです。いかにして優れた教育者を出来るだけ多く確保するか、大切なことです。

自然資源の乏しい我が国は、人をもって資源としなければならないような状況なのではないでしょうか。人材の育成が将来の日本にとってすごく重要で、人材の”輸出国”になるべきではないでしょうか。
ところが、今のままだと、日本の若者が、”輸入”された外国人に使われるようになると思います。
最近ある電気製品量販店で、非常に優れた、外国人の店員に会いました。責任者として成長していくだろうことを予感させてくれました。もっと大きな会社で活躍していてもおかしくない人のように思いました。

人を育てることに、もっともっとお金を使うべきと思います。そのためだったら、乏しい思いをしてもかまわないと思うのです。

2012年2月23日木曜日

呼ばわり山

先だって、酔狂な事に小雨の中、町田から淵野辺まで歩いて見た。古淵から淵野辺の辺りはかなり旧家と思しき家も多く、郷土史に関する興味をくすぐられる場所を幾つか見た。時間を作って龍造寺周辺は歩いて見たいと思った。
やはり、古淵と淵野辺の間に、呼ばわり山と言うのがあるとは聞いていたが、道すがら見つけて、写真を撮ってきた。昔はこの辺はうっそうとした森だったそうで、行方不明者が出たりしたとのこと。土を盛り上げて作った台地の上で、太鼓をたたいたり、大声で呼ばわったりしたのだそうで、ああこれが読んだことがある、呼ばわり山なのかと眺めた次第。今はてっぺんに祠があった。あまり良く見てこなかったのだが、一番下の部分の左の所に石像のようなものがあるんだろうか、何だろう?

2012年2月19日日曜日

横山公園で梅が咲きだした+ツグミ?

金曜日に横山公園で梅が咲いてるのを見つけ、今日はカメラを持って散歩に出ました。一本だけですが咲きはじめました。
昨日も、今日も決して温かくはないですが、陽射しは春めいているような気がします。
いよいよ春ですネ。
梅の写真を撮っていたら、1メートルぐらい離れたところに、スズメより一回り大きめの鳥が一羽たたずんでいます。ちょっと近づくと距離を保つべく動きます。でも飛んで行こうとしません。餌と言う魅力が引き付けているんでしょう。動画を撮りました。梅の写真と一緒に編集しました。

ツグミでしょうかね。ネットの情報と比べるとそんな気がします。

2012年2月15日水曜日

新作歌劇 エンチャンテッド・アイランド 魔法の島

昨日は新宿ピカデリーで上映している、メトロポリタンオペラ、ライブビューイングを見に行って来た。英語で歌われる新作歌劇。ところが流れる音楽はヘンデルだったりビバルディーだったりする。バロックの名曲を抜粋し編曲したもので、考案者、指揮者、演出者そして出演の歌手たちも意見を述べてこの新作オペラが出来たらしい。シェイクスピアの『真夏の夜の夢』の2組の恋人たちが『テンペスト』の超自然的な島に難破、漂着し、島の魔法使いたちの葛藤の渦に巻き込まれ最後はめでたしめでたしで終わるファンタジー、ヘンデルやラモー、ヴィヴァルディなどの流麗なメロディが混じり合い幻想の世界を彩る。
メゾ・ソプラノのジョイス・ディドナート、ソプラノのダニエル・ドゥ・ニース(ギリシャ彫刻の横顔を見てるような美しさを見せる。)は素晴らしかった。ドン・ジョバンニでは、従者レポレロを演じて、将来の伸びを感じさせてくれたバス・バリトンのルカ・ピザローニも素晴らしかった。カウンター・テナー(ファルセット(裏声)で歌う)が二人登場するが、私はどうもしっくりこない。男装して女性が歌ってくれた方がましではないかと思ってしまった。プラシド・ドミンゴが海神ネプチューン役で登場し、健在ぶりを見せてくれた。

考案者のあらすじ解説

先行映像1(ジョイス・ディドナート)
先行映像2(ダニエル・ドゥ・ニース)
先行映像3(デイビッド・ダニエルズ(カウンターテナー))

ジョイス・ディドナートが恋を失った息子(ルカ・ピザローニが演じる)に、「親と言うものは子が悲しむ時は、それをじーっと見つめ、心を寄せるしかない」としみじみと歌うところに、ホロっとしてしまい、ジョイスのファンになってしまった。

ダニエル・ドゥ・ニースは流石のバロックのスペシャリストぶりで、これはチェチーリア・バルトリの後継者狙いかと思ってしまう。

2012年2月10日金曜日

酒粕+豆乳/ヨーグルト (補遺を付加)

酒粕と言うと、粕汁の他には、焙って食べるか、甘酒に使うぐらいの貧弱な知識しかないのだが、昨日今日、2日続いて、私には変わったと思える使い方を体験した。

昨日の朝、久しぶりに豆乳が出てきたが、オヤット思う。何か酒粕の感じがするので、その旨を伝えたら、酒粕を入れ、ちょっと蜂蜜を入れたとか。
そういえば、ジャムの空き瓶に何かをぐちゃぐちゃドロドロとした白っぽいものが入れて置いてあったのがそれだったか!
呑兵衛さんにはもの足りない代物だが、non兵衛の私にタダの豆乳よりずっと飲みやすかった。最近麹の効用をテレビでやってた影響だろうか。
今朝は、ヨーグルトを一口、口に入れてオヤまた酒粕がほんのり。モロモロしたつぶつぶの感じが、ヨーグルトに混ざって口の中に広がった。
時に、変化球も良いものですネ。

補遺:wanwanさんの質問へ:なんてことないです
入ってたのはジャムの空き瓶じゃなくて、タッパ―ウエアーに入って冷蔵庫にしまってありました。要はフードプロセッサーで、こなごなぐちゃぐちゃにして水を加え、適当な柔らかさにしたものです。ただそれだけ。これを薄めて、甘くして温めれば、即ち甘酒?
ともかく豆乳に加えて蜂蜜ちょっと入れてかき回す。ヨーグルトに入れてかきまわす、その上にキナコをかけると、もっと癖がなくって良かったです。
ホットケーキに入れても良いんじゃないかと言ってますので、楽しみにしてます。ホットケーキ食べて赤い顔をしてたら、様にならないかな。
冷蔵庫に保存するにしても、あまり長持ちはしないようです。
さて、明日は神楽坂に行くんだけど、厳めしい顔をした人たちばっかりの如何にも無粋な会合なのが残念!!

2012年2月8日水曜日

スキージャンプ競技のビデオ観戦へのいざない

You Tubeにかなりの数のジャンプビデオが出てる事を知りました。この辺ではあまりメジャーではないかもしれませんが、爽快です。血沸き上がります。もしよかったらご覧になりませんか?
なお前のページで、スモールヒルと書いたのは間違いでノーマルヒルでした。
フライングヒル 185m以上、ラージヒル 110m以上、ノーマルヒル 85m~109m、ミディアムヒル 50m~84m、スモールヒル 20m~49mだそうです。
まず、
1972年の札幌オリンピックの笠谷、金野、青地の金銀銅独占劇:当時はスキーはV字に広げずスキーを揃えて飛んでいた。
その後、20世紀終盤にスウェーデンのボークレブがV字飛行を始めた。スキーを開いて、その間に体をそろえるように入れて風を多く受ければ、飛距離が稼げるという考えだった。ボークレブの成績は上がらなかったが、彼は頑固なまでにそのフォームを続けた先覚者だ。今では誰もがこのフォームで飛び、しかも美しく飛ぶようになった。
その間、伊藤高男、八木弘和、秋元正博など数々の名選手が出たが、1998年の長野オリンピックの船木、原田、岡部、斎藤の活躍は凄かった。大きなピークだった。
その後また、少し低迷が続くが、長野オリンピックで当然出場すると思ってた、葛西が調子を崩したのか、出られなかった。しかし彼は挑戦し続け、今も若手を引っ張り続けている。彼のフォームも美しい(2010年)
そして、今シーズンの伊東大貴の大活躍に繋がっている。W杯ドイツ大会、141.5m飛んだ
伊東大貴と竹内択の大倉山バッケンレコード塗り替え合戦。そして、伊東のW杯札幌大会の2連勝と続いた。またピークが来そうな気がする。

女子も頑張っている。黎明期の山田、葛西の頑張りが、強い女子選手の出現を招いているように思える。今、中学3年の高梨沙羅は出色だ。一年前のものだが、しっかりした子です

最後に、これでもか、これでもかの、ジャンプオンパレード。小さい子たちのトレーニング風景も。ああ堪能した!!

2012年2月5日日曜日

スキージャンプ NHK杯のテレビ観戦+船木の飛行フォーム

最近の男子、女子のスキージャンプ陣が好調のようだ。札幌オリンピックの時、70m級のジャンプで笠谷、金野、青地の金銀銅メダルの独占以来、波はあったにせよ男子ジャンプ陣は幾つかのピークがあり、長野オリンピックもひとつのピークだったが、その後低迷してたように思う。伊東大貴が日本で開催されたとはいえ、今年のW杯(札幌大会)に2連勝したのはすごいことだった。決してフロックでない事は直前のヨーロッパでのW杯の競技で表彰台に上がっている。長野オリンピックの際に出場ならなかった、葛西が今も頑張って引っ張ってくれている事は大きいのだろう。

ところで、今日たまたま電気店でNHK杯争奪の札幌大倉山ラージヒルでの競技を映していたので見ていたら、長野オリンピックの時の立役者、船木が飛んでいた。W杯転戦組はまたヨーロッパに行ってるので、レベルはいまいちかなと思っていたら、船木の一本目の飛躍は往年のジャンプを髣髴とさせる、素晴らしいフォームで、大飛行(140mぐらいだったか)だった。店員さんの電気製品の説明を聞くのは背の君に任せて、ジャンプに釘づけになってしまった。
1本目2位だった吉岡が2本目で素晴らしいジャンプをしたので、船木はわずかな差で2位に甘んじたが、W杯に行かない留守部隊の二人が、このようなレベルの高いジャンプを見せてくれるとなると、また新しいピークが望めるのかもしれないとワクワクしてしまった。

女子のW杯で2位に入り、ユース五輪で優勝した中学生の高梨沙羅が出ていたが、彼女と他の選手との差があまりにも大きく、太刀打ちできるライバル選手が出てこないかなーと思うほど、他を圧していた。あのあどけない少女に、どうしてあんなに素晴らしいビシッとした滑空フォームが取れるのかと思うほど素晴らしいフォームで、ほれぼれしてしまった。

大倉山のジャンプ台の上から下を覗くと、足がすくむほどすごい。何せ、着地点当たりの斜面は見えないのだ。
このジャンプ台のふもとには、ジャンプ競技に関する博物館があり、ジャンプのシミュレーターがある。一度試みたが、酷いものだった。コースを外れ、しかも30メートル弱しか飛んでなかったと判定されてしまった。沙羅ちゃんは実物の台で120メートル近く飛ぶというのに。上から滑ってきて時速90kmぐらいで空中に飛び出す、その瞬間に台を蹴るのだが、タイミングと角度が大きくものを言うらしい。

補遺
船木の全盛期の飛行フォームが見られます。
特に真横から見たフォームの美しい事。最後の方に素晴らしいフォームの写真アリです。着地直前までこのフォームを保つんですから、すごい勇気だと思います。

2012年2月3日金曜日

かすかな春の息吹

今週初め、東京は九段近くへ出かけることがあり、お堀端の桜の芽がちょっとふくらんでるような気がしました。
さればとて、今日、横山公園を覗きに行ってきました。やはり、そこここに春の息吹が感じられます。左は梅の木。


右は、春になれば黄色い花が咲くサンシュウだそうです。つぼみの片りんでしょうか?二股に分かれた先端に丸みがつき始めておりました。

早春賦

春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず


氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空


春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃か


梅や、サンシュウほどではありませんが、横山公園の桜にも小さな芽が沢山出初めていました。
なんだか春が待ち遠しくなってきました。