2020年5月26日火曜日

責任者のいない国

責任者とは、責任を負うべき人。つまり、問題が出来たときには責任を取る人。 つまりは責任者とは責任を取るためにいるようなものである。
この国に果たして、今、責任者はいるのだろうか?コロナウイルス感染症対策関係のやり取りで 政府関係者から、何度「専門家」という言葉を聞いたことか。「専門家」という言葉が 責任逃れの言葉に使われてしまっている。確かに専門家はその分野に熟知しておられる方々であろう。責任者が 自信をもって信頼する方々を招致して議論してもらって、その議論を踏まえて、責任者が自分の言葉で明確に しゃべればいいのである。「専門家」という言葉は一度言えばいいだけである。
昨日は検事総長も「専門家」に列せられた。責任者と呼ばれる人はその「専門家」の考えを披露するだけだった。

嘗て、中曽根康弘という首相がいた。最近お亡くなりになった。私は、その方の考えに必ずしもくみするとは思はなかったが、 責任者の姿として立派であった。心から尊敬申し上げている。今の「責任者」は中曽根さんの「政治家は、歴史の法廷の被告人である」 という言葉をどう聞くのだろうか。

2020年5月25日月曜日

罹患者数5月25日現在、そろそろ安定期

5月25日までのデータをグラフにしました。
ブルーの線は累積。 5月15日以来変化なし。橙色の点は一週間ごとの新規罹患者累積数。 2月末から3月初めと3月末から4月初めに大きなピークがある。最初のはともかく、 2番目のピークは3月中下旬のゆるみが原因であろう。もう右端は0となっている。 そろそろ一応の落ち着き状態ですね。第2波が軽くて済みますように。

2020年5月11日月曜日

相模原市内で見つかった罹患者数の推移; 5月11日現在

市が発表している公式発表は検査数が少ないから、実数は発表数よりずっと多いであろうと指摘されている、 確かにそうなんだろうなと思うが、日々の変化の様相の傾向は実際を反映していると言って良いと思われる。
今まで、市内在住者に限って発表数拾ったが、市内にお勤めの市外の在住の方も入れて考えるのがまっとうと思うので 全て拾って作りなおした。
4月中旬までは、下に凸の感じで増加していたので、心配であったが、4月下旬から落ち着きだしてる。でも微増は続いている。
以下には累計数だけを半ログに変換して描いてみた。
4月20日あたりからほぼゆるい増加直線になっている。もしこの調子のままだと、罹患者数は極大雑把に

の程度で漸増する。ここでxは4月20日を起点とした日数。71は4月20日の数で大した意味はなく、後ろの因子が重要。40日後の5月末には1.24倍にあるという事を意味している。71人は少なすぎるので50倍の3500人いたとすると、5月末には840人増の4340人になってしまう。それも、今のように自粛生活しての事。終息には程遠い。
連休自粛疲れで、気を緩めると、また元の木阿弥に戻ることになるかもしれない。

2020年5月3日日曜日

緊急事態宣言発出と発令;首長の気持ちと政府の責任感。

本日、市長の声で「緊急事態宣言が発令されています。」と、街角のスピーカーから聞こえてきた。 アレッ内容は要請だったから発令は無いだろうなと思いながら、でも政治のプロが間違えるとは思へない。 何か意図在りかと思いめぐらして、そうか、内容は要請なのは百も承知で、切実感を出すために、 発令と云う言葉を選んだに違いないと思った。内容は要請でも、もっと強い調子で訴えたかったのであろう。 それはよくわかる。大たい、緊急事態だというのに、要請ってなんだ!と思ってしまうのは私だけではないだろう。

緊急事態は平時とは違う。だが、 首相が選んだのは緊急事態と言いながら平時で通用する要請だった。だからだろう発令ではなく発出と云う聞きなれない言葉を選んだ。 内容と矛盾はしていない(要請という内容と緊急事態宣言とはそぐわないが)。だけど何か変だ。国民の命を守る と言うけど、それが本気なら、もっと強い調子で言うべきではないか。彼は間違いなく、強権を発揮した場合の反発を 恐れたのであろう。本気の責任感が伝わってこない。

それは、「安倍のマスク」にも丸見えである。側近に「布製のマスク二枚を配れば、国民の不満はピタッと止まる」と 言われて採用したと聞いて、心底怒りを覚えた。金の使い方としてこれが正しいかという疑問でもない、たった二枚だからでもない、 ましてや汚れたものがあって回収したからでもない。これで国民の不満はピタッと止まると予想されたからやった、つまり これで国民の命が守れますと云う理由からではなかったのだ。 彼とその側近は、自分が強い批判にさらされることを恐れただけ.不評を買おうがどうしようが、これで国民の命を守ろうなどと言う 責任感は全くないと言って良い。全く悲惨と言うほかない。