2016年3月15日火曜日

今朝、丹沢山系真っ白でした

今朝、朝起きて西を見たら、丹沢山系が真っ白でした。朝早いうちに横山公園から写真が撮れるとよかったのですが、連れ合い殿を急ぎ届けることがあり、そのまま別の用事を済ませて、帰りに11時半頃横山公園に寄りました。
ここからの眺めには電線が入ってしまうようなことのない写真が撮れます。時間的にはちょっと遅かったです。谷間の白はくっきり残っていましたが、一面真っ白という感じではなくなっていました。写真左、右側の桜の小枝あたりが蛭が岳。
今日は決して暖かくなかったですが、それでも陽射しも、木々の様子も春めいてます。横山公園の梅が真っ盛りの様子で咲いていました。今週中ごろからだんだん暖かくなりそうです。桜の蕾もふくらみ始めることでしょう。
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2016年3月10日木曜日

未経験者達の名講義

昨日、山梨県との県境にある小さな小学校で理科で遊ぼう会の今年度最後の講座があった。4年生7人、5年生6人、6年生8人の小規模クラスに、夫々ヘロンの噴水、モーターを作って回転の原理を考える、ビタミンCがたっぷりなのはどれ?というテーマで実験をしながら考える講座。
事前に会員に講座参加の希望を募ったら、「もし参加者数が少なかったら参加したい」と真っ先に手を挙げたのはQさん、直ぐに同じ趣旨で手を挙げたのが Yさん。お二人とも行けば初めて。そして3番手が去年初参加だったY氏。3人とも子ども達と一緒に実験をする経験は豊富だったが、講座のリーダーをした経験は無かった。小人数の丁寧な教育を受けている素朴な子ども達が対象なので、講座運営に困るようなことはない。リーダーの経験をしてもらう絶好のチャンス。好奇心、子ども達への慈愛の心に満ちた人達だから、準備さえ怠らなかったらきっと見事にやってくれると確信して、私はお供する形で4人でチームを組むことにした。
Yさんがヘロンの噴水、Y氏がモーター、QさんがビタミンCとリーダーを決め、会の作業会で予備実験と授業内容の打ち合わせ、更に4人で集まってpptファイルを使った模擬的な練習をして、講座実施に臨んだ。当日は早朝の5時起き、いやもっと早く目覚めた人もあったかも知れない。とにかく7時45分ころには中央線の北側にある小学校に到着、お茶のごちそうになっている間に先生方が荷物を全部3階の理科室まで運んでくださり、授業の準備をサッと始めることができた。最初は4年生のヘロンの噴水(8:55-10:25)、Yさんの出番。ご本人はドキドキだったと仰ってるが、どうしてどうして、初めてとは思へないほど落ち着いて、講座を進めかつ、最も大事なことだが、子供たちの考えや疑問をうまく引き出して活発な授業を演出された。
次ぎは5年生のモーター(10:45-12:15)。去年ヘロンの噴水の授業を受けた学年で、ちゃんとY氏と私を覚えていてくれた。この講座でも、子ども達の発言は活発で、全員のモーターが回ったが、その中でどんどんいろんな実験をしてくれてこちらが楽しくなる。終わる20分前から、どんな実験をしてどんなことに気付いたかの発表や、pptを使っての何故モーターが回るのだろうという考察も積極的な発言が続いた。
昼食は我々が4,5,6年生の教室に分かれて子ども達と一緒に給食をごちそうになった。中華丼と野菜の煮物、プディング、牛乳。女性陣は多すぎるけど残すわけにもいかず大変だったよう。
午後は6年生の(13:35-15:05)ビタミンCの講座。8名の児童はヘロンの噴水もモーターも経験済み。理科担当の先生、クラスの担任の他にも、教頭先生、擁護担当の先生も参観されたが、Qさん臆することなく児童とのコミュニケーションをうまくとって授業を進めた。栄養素の中のビタミンの重要性、位置づけ、そしてビタミンCを調べると云う風に進めるが、食品に含まれるビタミンCの濃度をうがい薬で調べる実験を通して、ビタミンCと云えばレモン、色は黄色い、酸っぱい物という一般に流布している根拠のないイメージが打ち砕かれる。最後の感想で児童は口々にそのショックを述べた。そこで、Qさんは、多くの人が言ってるからとか、有名な人が言ってるからというだけの理由で信じることの危うさ、自分で調べることの重要さに触れた後、理科と直接関係ない事だけど、「皆さんは青い目、茶色の目」というお話を知っていますか?と話しかけた。そして、アメリカのある先生が行った児童がちょっとした先生の言葉に偏見に陥ってしまう実験を紹介し、根拠のないまま偏見に陥ることなく、自分で考え、自分で確かめることの大切さを授業の纏めとされた。卒業して中学に進む児童に対してとても良い贐の言葉になった筈。
時に気が付いた事を私からも口をはさんだが、私は殆どの時間を聞きながら授業補助をしていた。お三方とも、自分で反復準備をされたことがかい間見えて、備えあれば憂うことは無いことを再確認した次第。
後片付けをして、午後3時半頃辞去したが、校庭のはずれまで沢山の先生方と、放課後校庭で遊んでいた子ども達が集まって来て手を振って見送ってくださった。疲れはあったけど、何とも清々しい気分になって、約1時間の車中も楽しい一時となった次第。
 

2016年3月3日木曜日

非自民の政治家よ、バーニー・サンダースに学ぶべきことがあるのではないのか?

今アメリカ合衆国では民主党のバーニー・サンダースが、大統領になれるかどうかは分らないが、社会に表れた格差に照準を合わせた主張によって、社会の矛盾に苦しむ若い層から大きな支持を得て、旋風を巻き起こしている。
日本に於いても、アメリカ同様に経済的格差が広がり、社会に深い亀裂を生み出している。規制緩和という標語のもと、アメリカの大雑把なやり方のまねをしたんだから、そうなってくるのも当然のように思える。
そして、子ども達の貧困が話題となってもいる。子どもの虐待死の増加も、社会の深い亀裂の投影でもある。
若者の正社員への就職も容易ではなくなり、派遣社員という制度が受け皿のようになっているかにみえるが、実はこれが格差を広げる源となっている。
格差があっても富の総量は変わらないのであろうから、社会全体から見れば平均的には疲弊した社会には見えないかもしれないが、格差は心の疲弊を生み、すさんだ社会へと導くのではないか?社会が豊かかどうかは経済だけでは測れない。人々の心が豊かでないと、社会は豊かとは言えまい。
非自民の政治家は多くの国民が困った状況にあり、不満が黒いとぐろを巻いていることに気付いているのだろうか。あまりに安倍首相の振り回す旗にばかり気をとられ過ぎていないのか? 今彼らがやるべきことは、格差社会の抱える矛盾に苦しみ、疲弊している人々の受け皿になる事ではないのか?