2011年4月23日土曜日

神奈川県立歴史博物館

あの日、実は久しぶりに横浜に住む友人と会うはずだった。相模原から乗った電車は次の矢部に到着寸前で停車、がたがた揺れてその後動かず、横浜行きは中止となった。
4月22日に会うことにして出かけた。あの日、計画したと同じように、友人に会う時間より前にみなとみらい線の馬車道駅そばの神奈川県立歴史博物館へ行った。建物には旧横浜正金銀行本店を指し示すレリーフがあり、建物は荘重の感がある。建物の外の周りも港町の建物群の雰囲気が僅かながら残っている。
入口はチト狭いなーと思ったが、カーペットが敷いてある。てっきり銀行の特徴を生かした入口と思ったが、実は上の写真、裏口でした(正確には馬車道玄関)。ぐるーと中の廊下を回って正面玄関側へ。
常設展のほかに曹洞宗大本山総持寺名宝100選(5月22日まで)と名打った特別展もやっていた。折角だから特別展から開始。
総持寺は現在は鶴見にあるが、もともとは鎌倉時代末期に、今の石川県輪島市門前町に開かれた。明治期に火災にあった後に鶴見に移転再建されたとのこと。
かなり古い時代の彫刻や資料、加賀前田家との強い関係も見える資料、などの展示があり、最後には版木が消失してしまった棟方志功の釈迦十大弟子柵図屏風の展示もあり、なかなか見ごたえがあった。

2階と3階の常設展は相模の国の古代、鎌倉(中世)、近世、横浜開港、現代とテーマを分けて展示してあるが、総持寺の方に時間をとられてしまってじっくり見ている余裕がなく、ざっと見て、江戸東京博物館にはかなうべくもないが、収集物には興味をひくものが多かった。三浦義明の座像なんか、もう一度じっくり対峙してみたい。いつか再訪するつもり。
友人夫妻と四人で、中華街でしばし飲んで食べて喋って、夜遅く帰ってきた。大震災対応や原発にも話は及んだが、また違った見方を聞くことが出来た。

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