浅沼先生はここで是非モーツアルトを弾きたいと思っていたとのことで、前半はお二人ともモーツアルトの作品を集められた。田中先生がコシファントッテの、岩のように動かずに、を歌う前に一芝居、意外や芝居っけのある方とは知らなかったなー。
10分休んで、後半に。ここでまたまたサービス。浅沼先生が、「普通の演奏会場だと、ベルが鳴って開始となりますが、ここにはベルはありませんので、ベルの代りに、ちょっと長いですが、今来日中のポール・マッカートニー氏のhere,there and everywhereを弾きます」と言われて、弾いてくださった。以前、チェンバロでビートルズの曲を弾いてくれたのを聞いたことがあるが、お好きなのだろう。そして、ショパンの二作、ノクターン 遺作とアンダンテスピアナートと華麗な大ポロネーズを弾かれた。開始する前に、この二曲は、映画、戦場のピアニストで弾かれた曲だと紹介、その感動的なシーンの話をされた後、大変な熱演だった。
田中先生は八木下さんが作曲された 二曲とご自分が作詞作曲の「お・と・し・ご・ろ」という曲。なにせご自分の年齢を告白の上、合唱団の仕事など増えたと忙しそうな日々を歌い、二番になると、息子が結婚して可愛いお嫁さんが来て、そのうえ孫まで出来てと、今の先生の幸せそのままを歌い上げてるんだけど、とても爽やかで楽しい曲。(「お・も・て・な・し」の仕草を取り入れたのは言うまでもない)そして最後に両先生が好きだという、マスカーニのアベ・マリア。
それで、終わらず、アンコール。田中先生はムゼッタのワルツを歌い、浅沼先生はユーモレスクを弾かれた。そして皆で朧月夜 を歌ってお開きとなった。実に良い一日だった。
浅沼先生からは「また来年、AMO発表会では伴奏するから準備怠り無いようにね」と言い渡されちゃいました。