2014年4月21日月曜日

胸が熱くなった会葬御礼

その会葬御礼は葉書き様の2ページにわたる大きさで通常のものだったが、右側にある一ページ目は「家族を心から慈しんでくれた祖母 感謝を込めて」という表題で始まるお孫さんからの文章で埋まっていた。米寿の祝いに88本のバラの花束を、兄弟でサプライズで贈ったこと、お婆さんは満面に笑みを浮かべよろ込んだこと。普段から身だしなみを整えおしゃれだった、そのお婆さんにバラの花が良く似合い、自分たちも嬉しくなったと記してあった。続けて、文章の主の子供のころのお婆さんとの交流が回想されていた。
帰りの新幹線の車中でこれを読み、私の母方の叔母にあたるこの”お婆さん”の幸せな一生を思い、心温まるひとときとなった。
実は叔父叔母夫婦には子供はなかった。私より少し若いと思うが、養子を迎え、そのお嫁さんを迎え、そして二人の孫に恵まれた。喪主は叔父とは血のつながりはあったが、その叔父も今は亡い。叔母は全く血のつながらない人たちにみとられて逝ったことになる。
叔母が孫たちをとても可愛がっていたことが、そして孫たちからも、またその両親からもどれ程愛されていたかが伝わる言葉だった。母の弟妹のうち88才の末妹の叔母だけが存命だが、葬儀には列することかなわなかった。でも列席したその息子から報告を受けていることだろう。残された叔母にどれほど慰めとなったことか。

拙作の挽歌を
さざなみや 滋賀の浦浪 吹く風よ 去りにし人の 香をとどめまし

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