2013年10月31日木曜日

7月28日の集中豪雨の爪痕(山口北部ー島根西部)

出雲を出て山口県の東萩へ向かったが、島根西部の益田と山口北部の奈古の間が列車は不通で、バスによる代替運行が行われていた。これは今年7月28日にこの地域を襲った局地的な集中豪雨による災害のためだという。
益田駅でバスに乗り換えたころはまだ明るかったのですが、10月も下旬となると、日が暮れるのも早い。バスが約45キロ離れた奈古駅に着いたころはすっかり暗くなっていた。途中、バスが走っていた国道191号線も片道通行の区間が少々あった。
途中、スーツケースを持った60代後半といった年恰好の女性がバスに乗車した。乗客は少ないので、すぐ目に入るのだが、旅行中の人とは見えなかった。
奈古駅からの列車の中は高校生が多く、その女性と我々はわずかに空いていた一隅に一緒に腰掛けることになった。 何とはなしに、我々は件の集中豪雨のことを話題にしようとしたが、その女性はむしろ、東北や大島の災害を口にする。しばらくそんな話をしたあとで、彼女は遠慮気味に件の集中豪雨のことを、ぽつぽつと語り始めた。集中豪雨の被災者だったのだ。
家が住めなくなるほどの破壊を受けたそうで、萩の息子さんのところに身を寄せて、後片付けに通っているのだとのこと。スーツケースは出てきたもので重要なものを入れるの持っていくのだという。 この災害は未曽有の東北の大災害に比べれば小さい規模のものでしょうが、7月28日から3か月経つというのに、汽車がいまだ開通していないのも驚きですが、被災者も通いながらかたずけをしているような状態に驚きました。

東萩駅で乗り合いタクシーを待つ間、観光案内所の人と家内が雑談をしたのですが、現地の人たちも復旧が遅すぎる、お金が回ってきてないと感じているようでした。

極端な言い方をすれば、列島の中心を通る山地のヘリにへばりつくようにして我々日本人は暮らしています。 関東地方は比較的広く、普段はあまり強く感じないですましていますが、気象、地象による山から、川から、海からの攻撃に晒されているという 現実を、今更ながらに強く感じました。

2 件のコメント :

QQ さんのコメント...

あちらでもこちらでも・・
被害に遭われた皆さんお気の毒ですね。。。

権兵衛 さんのコメント...

少し疲れれて、コメントいただいてるとは気が付きませんでした。
そうですね。山口でお会いした方は、自分の被害については殊更に
は言うまいと雰囲気がありました。大震災や大島のことを慮っての
事と思いますが、それゆえかもしれません、心に残るお方でした。
あのお年で家が住めない状態になったと聞くとねー。