実際に真っ黒な紙幣を”薬品”に漬けて見せてこの薬品が高いんですよと、騙すそうな。ネットで調べても手口の例が出てきます
そんな怪しげなものに引っ掛からないように注意しましょう。うまい話には乗らないことが安全です。
実はこれヨードチンキをかけて酸化された紙幣が黒くなったのをビタミンCを含む液体に浸すと還元作用でヨウ素の色が消えて元にもどるという化学反応を利用したものだそうです。
実は理科で遊ぼう会では、物質中のビタミンCの量の多少を比較する実験を一つのテーマに選んでいます。ヨードチンキと同じくヨーソを含むうがい薬を薄めて、ビタミンCを含む資料液をたらして、ヨーソ液が無色になるに必要な資料液の量を、いくつかの資料液間で比較してビタミンCの含有量の比較をする実験です。夏休みの終わりごろに依頼を受けて小学校のサマースクールで実験を実施しました。実験を通して子ども達は、一般にビタミンCが多いと思われているレモンや野菜などよりも緑茶のビタミンCの含有量がはるかに大きいことを知って驚くのです。
そこでですが、上に書いたような話が来たら何食わぬ顔をして、黒い紙にお茶をひっかけてください。黒色が簡単に消えるのです。証拠を見せます。
写真左は、うがい薬をティシューに含ませて、紙に塗り付けたもので、2か所とも同じものが塗られています。黒くなっているところ2か所がそれです。
次に緑茶を入れてそれをティシューに含ませて、2か所のうちの右側に覆いかぶせて、濡らせました。
1分も経たたないうちに、右側の写真のように、緑茶をかけた黒い部分は綺麗に消えます。高価な 薬品なんて必要ありません。悪いことはできないのです!
印刷への影響は?という疑問には下の4枚の写真を比べてください。(a)実験前、(b)うがい薬を塗り付けた写真、(c)緑茶をしみこませたティシュウ―をかぶせて液を付ける、(d)液を乾いたティシューで吸い取ったあと。文字はちゃんと見えてます。
2 件のコメント :
ヨード澱粉反応で黒くなった箇所をビタミンCで戻す、ということは聴いていましたが、その「ビタミンC」は、緑茶で良いのね。
真面目な先生に教わったので、「ビタミンC」としか聞いてなかったけど、身近な緑茶(紅茶でも良いのかな)と言ってくれれば、もっと「科学(化学かも)」が身近になるのにねぇ。
ちょっと、無関係なこと書きますけど、権兵衛さんのこのブログ、文字が小さくて非常に読みにくい、と感じました。「CTRL +」を2度やって、やっとこさ読めるようになったのょね。権兵衛さん、眼が良くて、こんな小さな文字を平気で読んでるのかなぁ。
緑茶には随分と多くビタミンCが含有されているという意味です。レモン液をかけても意味はあるとは思いますがが、緑茶に比べてビタミンCの含有量は少ないので、緑茶の場合より沢山の量をかける必要があります。
CTRL +をやると字が大きくなるんですね。知らなかった。
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