2020年の東京オリンピック開催が決まっておめでたいことではある。招致の実現には多くの方の努力があったし、IOC委員会でのスピーチの数々も大きな意味をもったであろう。
そしてIOC委員の立場から見れば、「放射能汚染水の影響は原発港湾の0.3平方キロメートルに完全にブロックされている」という首相の言葉はひびいたであろう。だけど、現実を考えた時、大丈夫か?と思はざるを得ない。首相は本気で言ったのだろうか?その内、世界的な信頼が徹底的に失墜せねば良いがと思ったのだった。
今朝、ダイアモンドオンラインの山田厚史氏による、世界かわら版「あえて熱狂・東京オリンピックの死角を問う」が載っていた。
それにしても大胆な発言だった、という文言から始まる氏のコラム。
・汚染水は制御不能になっていると言う印象だったのに、首相が「コントロール下にある」と言ったのは「嘘をついた」ことにならないか。
・「原発事故などたいしたことではない」と世界に公言したようなものである。
・2011年には高濃度の放射能物質が外洋に流れ出ている。日本原子力研究開発機構のシミュレーションによれば、来年にはハワイ沖に達するという。いずれ国際的な問題になるだろう。
・「完全にブロックされている」と事実に反する発言をした責任を問われることになるかもしれない。
ということらしい。
首相の国内への人気取り策、ここに極まれりの感がある。
「日本では「政治家のことば」は聞き流されるが、世界は「政治家の嘘」に厳しい。」と言う氏の言葉は先月採りあげた
キャロル・グラックさんの論評と重なってズシンと堪えた。
興味があれば山田氏の発言に。
3 件のコメント :
この場では自信をもって言い切ってしまって、ともかく票をもらうこと。あとから言い訳するにしても・・。
私がまさにある首長選で立候補予定者に助言している言葉。
自国民向けには一度も言ったことはない言葉。でも、これは総理・政府だけでなく、国民が成し遂げなければならない公約。すなわち欲しがりません勝つまでは・・・。原発事故修復税もとられるかも。追い詰められれば安倍さんには病気になって政権投げ出しという道があるからいいけど。安心安全神話はまだ世界向けには通じるんですね。
>首相の国内への人気取り策、ここに極まれりの感がある。
と書いたのは、あんな嘘と思しきことまで言って、
オリンピック招致になりふり構わぬ、姿勢を国民への
人気取り策と断じました。
彼の言ったことに0.3km四方完全にブロックされている
なんて全くのでたらめでしょう。腹水は盆には帰りません。
近くの町の首長選の話。
私がその町の町民だったら、その候補者が言ってる事が
怪しげだったら、まちがいなく、それが実現できなかっ時
その人がどんな責任をとるか、その場で追求しますね。
覚悟をして言ってるかどうかが分かります。
我々は本当に
「日本では「政治家のことば」は聞き流されるが、世界は「政治家の嘘」に厳しい。」
という言をもっと真摯に受け止めるべきだと思います。
聞き流してはいけない。徹底的に追及しなければいけない
と思います。
政治家がみんなやる手法になります。だから政治家不信になります。国民には(有権者には)徹底した追及姿勢が必要ですが、何とかごまかせてきたのが今まででしょう。
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