2013年1月12日土曜日
6日:第2回海老名ニューイヤーコンサート
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去年から海老名ニューイヤーコンサートと名打って開催されました。海老名在住の崔宗宝さん(バリトン)が芸大大学院で同期だった森麻季さん(ソプラノ)、アメリカ在住の宗宝さんの兄の宗順さん(バス)を呼んで催す新年のコンサート。伴奏はピアノ(新居由佳梨さん)、エレクトーン(赤塚博美さん)、更にゲストに揚琴(林敏さん)、ピアノ(「崔宗宝 東日本大震災支援 奨学基金」受領者 井上直美さん)。これらの人たちが青島広志さんの軽妙な司会と共に演奏。実に楽しい演奏会。実は、去年のNHKニューイヤーコンサート、第一回海老名ニューイヤーコンサートで歌った森さんが精彩を欠いてたという印象があって心配だったのだが、今回は素晴らしい響きを活き活きと聞かせてくれて、一安心。
いまやエレクトーンというのはまるでオーケストラの演奏のように沢山の音を混ぜながら演奏できるのですね。オーケストラほどの迫力はないけど。演奏会はエレクトーンによる「美しく青きドナウ」から始まり、揚琴による春節序曲と剣の舞、日本のお琴のような音が出るけど、弦を細い棒のようなもので叩いて演奏してましたが、なかなか楽しい演奏でした。
いよいよ歌で、宗宝さんが中国の歌(故郷の月、鳳陽花鼓)、森さんが日本の歌(からたちの花、桜よこちょう(これがよかった))、宗順さんがアメリカの歌(優しく揺れる私の馬車、ムーン・リバー)を歌ったが、さすがMETの歌手、宗順さんの厚みのある声と歌唱法に引き込まれてしまった。前から3番目の席で聴く歌は後ろで聴くのとは違って、歌唱技術にも注目できるような気がして興味深かった。
次は井上さんのプーランクの間奏曲、まだ学生さん、登場は何かぎこちないところがあったが、堂々と演奏していた。崔宗宝さんの偉いのはただ奨学金を授与するだけでなく、こうやって、選んだ学生に積極的に出演の機会を与えることだろう。奨学金を獲得した人に場数を踏んで上達させようとの配慮でしょうか。頑張れと声をかけたいところだった。
前半の最後に再び崔宗宝さんがCore 'ngrato(カタリ・カタリの歌いだしで知られるイタリアの歌)を歌った。自分を去って行くカタリ―ナへどうしてと問いかける歌だがあまり切々というほどでもなく、だけどバリトンの柔らかい声で中々の絶唱でした。私もいつかこれをこなしたい。
後半は最初エレクトーンでオペラ「カルメン」の序曲。引き続いて宗宝さんがカルメンから”闘牛士の歌”を客席を歩きながら、最後にステージに上がって歌い終える。聴衆サービスに満ちた演奏。順次3人がオペラの曲を2曲歌った。
アンコールは森さんの「stand alone」これがよかった。そして崔兄弟の「カリンカ」、3人でレハールのメリー・ウィドウ・ワルツ。途中、崔兄弟が変わりばんこに森さんとワルツを踊る趣向でなかなか楽しいものでした。気が早いが来年もぜひ聴きに来たいと思った次第。写真はクリックすると大きくなります。
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