2012年3月17日土曜日

知ってて言ってるのでしょうが

今夕のニュース番組で、囲碁のプロ棋士が、5目置かせる、或いは4目置かせて、コンピュータソフトと対戦し、完敗だったとのことである。プロ棋士は勝つつもりだったらしいのだが、開発ソフト能力向上が素晴らしいことをあらわしているし、プログラム開発者の勝利である。おめでとうと言いたい。
が、しかし、報道陣って知ってていってるのですかねーと思うんだが、平気で主語となる勝者の名前を”コンピュータ”と間違った表現をするんですネ。絶対間違いで、ちゃんと”コンピュータプログラム”が勝ったというべきです。
所詮、コンピュータは”気が効かない愚か者”でしかなく、書いたプログラム通りにしか動けないんですから、たとえもし自己増殖的に論理を構築していくようにプログラムが書かれていたとしても、それはやはり、書かれたプログラムの論理に乗っているにすぎないです。プログラム開発者がプロ棋士に勝ったと言うべきでしょうね。
多分、そう書いたんじゃ面白くないから、コンピュータが勝ったと言ったのでしょう。でも、世の中の認識を惑わす元凶です。
面白くなくっても、世の中の認識を惑わすよりはずーっと良いことではないでしょうか。

それにしても、どんなプログラムが書かれたのだろう、興味津津。

将棋や囲碁のプログラム開発は人工知能開発の一環とも取れますが、人工知能の開発者には、高貴な精神が宿っていて欲しいものですネ。

2 件のコメント :

mizjiee さんのコメント...

将棋では、並のプロは、既にコンピュータには勝てない。
 名人クラスでも、勝負になるのは、今のうち、2~3年後は、人間、誰がやっても、ダメでしょう。」って、先日、元名人に勝利した将棋ソフトを書いた人が自分のブログで言ったら、大騒ぎ。
 曰く、「お前は、頭が高い!」の何の、将棋ファン、人間が負けるのが、相当、悔しいらしい。
 たとえ、ソフトが同じでも、ハードが年々進歩するので、コンピュータ側は、自動的に強くなる。
 コンピュータ側の勝利の要因は、プログラムロジックによるところが大ですが、ハードの進歩もまた大と思いますので、総合して、コンピュータが勝ったでは、いけませんか?
 コンピュータ将棋選手権なるものが、毎年行われており、優勝ソフトのロジックは、公開されますので、それを参考にできますので、増々、強くなって行きます。

権兵衛 さんのコメント...

水爺さん
コンピュータの定義の問題になっちゃうのかもしれませんが、私は人間までを含めて考えません。
同じコンピュータでもソフト次第で全く違った働きをします。
ハードも人間が設計したものだからとまでは言いませんが、ソフトは人間の領域の問題です。

今後のコンピュータの発展、能力向上を考えると、ソフト開発者は人間性も含めて、厳しく育てられねばならないし、それだけに、彼らをコンピュータの日陰に置くべきではないと思っています。
囲碁将棋の範囲に話がとどまるなら、どちらでもいいことかもしれませんが、話はその範囲にとどまらないでしょう。

コンピュータはどんなに速くったって、ソフトなしではタダの木偶の坊と言う点を強調しておく方が安全のような気がします。
ソフト次第で危険なものにもなりうることを何時も意識しておいた方が良いのではないかと思うのです。