2016年5月17日火曜日

小松物語

小松が火災で焼失してしまった。父が存命の折、三浦半島をドライブして、予約しておいて、この料亭で昼食をとったことがあった。父の冥途の土産に見せてやりたかったのと、私自身旧海軍の提督たちが出入りした料亭を一度は見ておきたいという希望があったからだった。
空いていたからだろうか女将と若女将が出てきてお話を聞かせて下さった。食後に二階の広間で提督たちの書を見せてもらったことを思い出す。
失われてしまったものは仕方あるまい。小松の関係者の方々の悲嘆はいかばかりか。
司馬遼太郎氏の街道を行く42「三浦半島記」を読んで、左のような書物があることを知った。この料亭を背景に、山本五十六、米内光正、井上成美を中心とした冷静な判断力を持った提督たちと旧日本海軍の歴史の一駒が語られている。

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