若い時から何時かは訪れたいと思って居たナポリに来ました。遥かなりの感があります。
サンタ・ルチア港、昔はナポリの出入り口、その近くにあるホテルに泊まりました。朝食は最上階で、そして屋上からの素晴らしい眺めを得ました。サンタルチア港から、ベスビオ火山、ソレント半島、カプリ島の眺めをフォトフィルターを使って繋いでみました。光の加減で見づらいところもありますが、以下に示します。クリックすると大きくなります。
地図もクリックすると大きくなります。左上にナポリの街、すぐ右にベスビオ火山(風向きが逆だったら、ナポリがポンペイに代りに埋まったのですね。真ん中下の半島がソレント半島、そしてその先にカプリ島です。
Santa Lucia luntana(遥かなるサンタ・ルチア)という歌があります。この曲はアルゼンチンに移住したナポリっ子が故地を懐かしんで書いた曲で、それがナポリ民謡として受け入れられたとのこと。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、イタリアやスペインから多くの人がアルゼンチンなど南米に移住しました。Addito a Napoli(さらばナポリ)も移住する人の気持ちを歌ったもののようです。ナポリのサンタ・ルチア港からも沢山の人が出航して行ったのでしょう。
出発地はジェノバだけど、アルゼンチンの移住成功者の家へ家政婦として出稼ぎに出かけた母をマルコ少年が追い求める話、「母を訪ねて3千里」はその頃の話です。
20世紀初頭には北米にもイタリア人は沢山移住して、広い分野で活躍しています。ナポリターナということになっている、カタリ・カタリで始まるCore 'ngrato(つれない心)はそんな移住者の一人カルディルロが作曲して、メトロポリタン歌劇場に出演していたカルーソーに献呈したものと聞きます。
サンタ・ルチア近辺での写真を動画にしました。着いた日の夕食、前菜、主蔡を夫々とって分け合ったのですが、量が多いのには閉口しました。でも残さなかった。三つ子の魂生きてます。
ナポリ民謡を歌ったらこの人だなーと思う、ジュゼッペ・ディ・ステファノが歌う、Santa Lucia luntanaとともに。