2020年1月24日金曜日

手書きで手紙を書いたけど

 手書きで手紙を書いたが、なんとまあ、手で書く力の衰えた事か。齢を取ったこともあると思うが、便利さにかまけてパソコンに頼ってしまっていたことが一つの原因か?
 人を介して、或る高名な方に助力をお願いし、引き受けていただいた。直接お願いに上がったのではないので、お礼の手紙を書く べきである。 先ずは原稿をパソコンで書いて、中に入ってくれた人に見せ、成文を作り上げた。だけど、きれいに整形したとしても、そのまま プリントしてお送りするのは恐れ多い。やはり手書きにすべきと決心した。
 とはいえ、毛筆なんてとてもとても、ボールペンで横書き、罫線のある便箋に、ワードに書いた原稿を覗きながら、書きだした。 ところが、やっちゃうんですねー、ミスを。調子よくすらすら書いてると、時に原稿に書いてない表現をしちゃって、収拾がつか なくなって、ハイやり直し。一応書き終えて眺めてみると、うへー、字があっち向いたり、こっち向いたり。字の大きい小さいが入り交じって、いわばフォントで言えばポイント14があるかと思えばポイント11がある。これもやり直し。数枚の書きさしを没にして、2ページ+アルファの手紙を書き終えた。フー。
 だけどだけどである。重いことをお願いしたお礼の手紙にしては、この便せんが薄っぺらでなんとなく軽い。もう一寸形にならな いか。フト思い出した。インクジェットプリンター用の一寸厚手の和紙があったのを。これなら、少しは形になると、また最初 っから、件の和紙に罫線のある下敷きを敷いて、書きだした。前と同じ失敗をまたまたやる。しかも、先ほどの便せんほどボール ペンが走らない。疲れ、緊張もしたのか掌がこわばってしまって、しばし休止なんてことまで。午前9時半頃から始めた作業、 昼食をはさんで、午後3時過ぎまでかかってしまった。失った紙の数を考えるのも無念なことだが、仕方ない。裏紙メモ用紙が増えたと思おう。
 なんてこった、文章を書くと云えばすぐパソコンに頼ってしまって、手で書かなくなってしまった。パソコンという進歩を 享受したけど、自分自身は退歩してしまったのだと思い知ったひと時だった。

追伸:でも、やはりパソコンは便利。成文を得るまでの書き直しはすべてパソコン上でできる。紙を損することなしに。

2 件のコメント :

Yoshi さんのコメント...

権兵衛さん、大変でしたね・・・。
お疲れさまでした。

手書きのお礼状ですね、
素敵です!

実は私も昨年、久しぶりに手書きで手紙を書きました。
パソコンで書いて印刷してというのも考えたのですが、
キーボードで打つ文章は、やはり気持ちが表現出来ないと
感じたからです。
筆を持って、筆圧を感じながら、言葉を選びながら
一字一字紙に書く。
パソコンよりも、数段気持ちが込められた気がして
良かったと思いました。私個人の意見ですが。

手書きの和紙のお礼状を受け取られた方は、
権兵衛さんの心からの感謝の思いを受け取られたことと
思います。

大奮闘と一生懸命さを共有させていただけて、
嬉しい楽しい記事でした。
ありがとうございました。







権兵衛 さんのコメント...

私のボスは偉い人だったと思っていますが、
私はそのあとをたどっているだけです。

凸があれば凹がある
便利は他所で不便を招く
進歩は違ったところで退歩を招く
を感じています。