2014年5月24日土曜日

日馬富士関による解析

今朝の朝日新聞21面に「日馬盤石、最速の自負」と言う見出しの記事があった。その中で「相撲は、体の大きさではない。相撲の強さとは、体重とスピードの掛け算です。僕にはスピードがある。」という日馬富士の発言が載っていた。
幕内でも最軽量級の人、自分の体重()が小さくても、自分には動きの速さ()がある。mv が重要なんだと言っている。この量、運動量という重要な物理量。そしてmv の時間変化率が相手に与える力を意味する。多分彼はスピードと言う言葉の中に の時間変化率つまり加速度(α)を含めて言ってるのでしょう。
静止していた人が、よーいドンでぶつかり合う。その瞬間により大きなmv を獲得している方が相手を押すことになる。つまり、スピードの変化率が大事なわけ。(がぶり)寄りなんてのは、地面をける力の反作用、つまり地面から受ける力で自分の速さの時間変化率を増やしているわけです。

もうちょっと、続けると、
腰高はいけないと言いますが、倒れるときに効いてしまう、或いは揺さぶられ易いのでしょう。腰高だと重心が高くなる。倒れると言うのは足と地面との接点を中心とする回転から始まるわけで、倒される人が相手の力(投げ)によって持ってしまう運動量の時間変化率とその重心の高さ()の掛け算が物を言ってしまいます。倒されようとする人が持ってしまう運動量の時間変化率の水平方向の成分を(mα)とすると回転のモーメント(mαh)が効きます。この量がが大きいほど、回転が起こりやすくなります。そこで倒されるか、足を送って防ぐか。足を送ればそれだけ状況が悪くなる可能性大。
押しつぶされない程度に重心を低くする、案外難しいかもしれないが。

今日は の大きい稀勢の里との戦い、両者2敗どおし、負けられない一戦。きっと見ごたえがありますよ。個人的には稀勢の里に、心も強くなって、早く横綱になってほしいと願っているのだが。そう稀勢は が大きくなりがちなんだよね。

>>>ああ ああ おおたぶさの中に指が入っちゃって日馬富士の手が抜けなくなっちゃって、反則負けだって。 ガチンコの大相撲を期待してたんだけどなー。

追伸;歌うにも力学的感覚って重要と知りましたが、スポーツは面白いです。スキーの力学、野球の力学、・・・。 米大リーグから依頼を受けた、米国の物理屋さんが行った解析結果が本になって出てました。題名を忘れちゃったが。

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