昔のオーソレ・ミオ(今の怖れ・ミオ)と仏教伝来の道‐平山郁夫と文化財保護‐(上野国立博物館平成館)と特別展ダ・ビンチ(日比谷公園特設会場)をはしごした。そぞろ歩きで展示物を見るのをはしごするのは、しかも全くタイプの違う展示物、体も頭もぼちぼちつらいかな―というかんじだったが。以下の写真クリックすると大きくなります。
平山郁夫さんの展覧会はご本人が大きなエネルギーを費やされた仏教伝来の道筋に於ける文化財の保護活動によって、集まったもの、関連物などの展示があり、仏教という精神が東に伝わる間に、各地域の文化が投影されて出てくる文物のありようが大変興味深く面白かった。最後に薬師寺に収めらた画伯の大唐西域壁画の実物の展示があった。薬師寺門外不出のものを、今回の機会を平山郁夫一周忌ととらえての出品とか。兎に角圧巻だった。
タリバーンによって破壊されたバーミヤンの大仏を再建しようとする考えに対して、21世紀の初頭において行われた愚かしい文化の破壊の象徴として残すべく、再建に反対の立場を明確にされたフィルム中の姿には感動を覚えた。
ダ・ビンチの展示は~モナ・リザ25の秘密~と名打って、その絵の赤外線写真などでの解析結果を展示しているが、それよりも感激したのは、ダ・ビンチのノートに基ずいて作られた、例のヘリコプター、自転車など機械の数々。
以前にダ・ビンチ展で、滑車など力学研究の過程が見える展覧会を見たことがあったが、今回は回転運動の伝達機構の研究ノートから作りだしたものが中心。500年前に歯車、ベアリングを考えていたのですね~。エンジニアーと言う観点でみると、真に生まれるのが早すぎた人だったとつくづく思う。
どちらも、お勧めです。
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