最近の男子、女子のスキージャンプ陣が好調のようだ。札幌オリンピックの時、70m級のジャンプで笠谷、金野、青地の金銀銅メダルの独占以来、波はあったにせよ男子ジャンプ陣は幾つかのピークがあり、長野オリンピックもひとつのピークだったが、その後低迷してたように思う。伊東大貴が日本で開催されたとはいえ、今年のW杯(札幌大会)に2連勝したのはすごいことだった。決してフロックでない事は直前のヨーロッパでのW杯の競技で表彰台に上がっている。長野オリンピックの際に出場ならなかった、葛西が今も頑張って引っ張ってくれている事は大きいのだろう。
ところで、今日たまたま電気店でNHK杯争奪の札幌大倉山ラージヒルでの競技を映していたので見ていたら、長野オリンピックの時の立役者、船木が飛んでいた。W杯転戦組はまたヨーロッパに行ってるので、レベルはいまいちかなと思っていたら、船木の一本目の飛躍は往年のジャンプを髣髴とさせる、素晴らしいフォームで、大飛行(140mぐらいだったか)だった。店員さんの電気製品の説明を聞くのは背の君に任せて、ジャンプに釘づけになってしまった。
1本目2位だった吉岡が2本目で素晴らしいジャンプをしたので、船木はわずかな差で2位に甘んじたが、W杯に行かない留守部隊の二人が、このようなレベルの高いジャンプを見せてくれるとなると、また新しいピークが望めるのかもしれないとワクワクしてしまった。
女子のW杯で2位に入り、ユース五輪で優勝した中学生の高梨沙羅が出ていたが、彼女と他の選手との差があまりにも大きく、太刀打ちできるライバル選手が出てこないかなーと思うほど、他を圧していた。あのあどけない少女に、どうしてあんなに素晴らしいビシッとした滑空フォームが取れるのかと思うほど素晴らしいフォームで、ほれぼれしてしまった。
大倉山のジャンプ台の上から下を覗くと、足がすくむほどすごい。何せ、着地点当たりの斜面は見えないのだ。
このジャンプ台のふもとには、ジャンプ競技に関する博物館があり、ジャンプのシミュレーターがある。一度試みたが、酷いものだった。コースを外れ、しかも30メートル弱しか飛んでなかったと判定されてしまった。沙羅ちゃんは実物の台で120メートル近く飛ぶというのに。上から滑ってきて時速90kmぐらいで空中に飛び出す、その瞬間に台を蹴るのだが、タイミングと角度が大きくものを言うらしい。
補遺
船木の全盛期の飛行フォームが見られます。
特に真横から見たフォームの美しい事。最後の方に素晴らしいフォームの写真アリです。着地直前までこのフォームを保つんですから、すごい勇気だと思います。
4 件のコメント :
ほんと札幌オリンピックの時の日の丸は気持ち良かったですね!
私は長野オリンピックの時は友人のペンションがジャンプ台の前で、 見ました!
船木のジャンプも、別の世界へ飛んでいった!
原田のジャンプも!
名寄のジャンプ台へもホテルの脇なので
歩いて上がりましたが
まったく下は見えませんし・・・
立って下を見ただけで怖かったです!
国別対抗の試合では各国4人を出して、第1から第4グループに夫々一人づつ入って競技します。一番安定した実力者が第4グループです。札幌オリンピックでは、第1グループに一発屋の金野が出ました。そして一発屋の本領発揮で素晴らしいジャンプをしちゃいました。他国チームはあわてました、第1グループの金野がすごい記録を出しちゃった。他国の選手が力んだりして低空飛行をする間に、第2グループの青地も良いジャンプをする、第3グループの藤沢は振るわなかったが、第4グループの笠谷もエースらしいジャンプをして。金銀銅独占になりました。あれは一発屋、金野と彼を1番手にすえた監督の功績大です。
長野も見たのですか!そしてピヤシリも。確かピヤシリはスモールヒルですね。それでも多分膝が笑いませんでした?
名寄にはスモール、 ラージ、 両方あります。
ラージヒルの脇、雪の階段を上りました、
びびりました!
今のようにサマージャンプが出来るようになる前、ジャンプ試合の開幕は何時もピアシリで70m級(スモールヒル)でしたので、ラージはないものと思ってました、雪の階段登るのはチト怖かったでしょうね。
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