2016年7月15日金曜日

今更2/3論議

選挙が終わって、改憲勢力が2/3に達したといって、マスメディアでも騒いでいるが、今更の感がある。
もっと早くから、普段からやらにゃーならなかったこと。昔の新聞やラジオはずいぶんと国民を啓発する、啓もう活動をきちんとやってきていたが、極論するようではあるが、今や愚民化活動に重きをおいているようにすら見える。

参院選の前から、新聞やTVのアンケートの結果が出ていたが、憲法論議よりも経済を重視して投票するという人たちの数が多かった。 私は日本国民も、そこまで落ちたかと思った。つまりは形而上の事より形而下の事の方が大事というのだ。
憲法はいったん決まれば、そう簡単に変えることはできない。経済は施策によって変わるもの、有限の物をどう分配するかという話。要するに何処を膨らませて、何処をへこませるかというような話で、憲法のような問題に比べれば小手先の事なのだ。
参議院議員の任期は6年もある。目先のことを判断基準にして選んではいけないのだ。
「人はパンのみにて生くる者に非ず」、今の物質礼賛社会では死語となってしまったのだろうか。

参議院というのは衆議院のチェック機関だという。でも、いまや、ミニ衆議院と化し、チェック機能など働かないようになっている。私が選挙権を得たころでも、参議院は政党色が濃かったけれども、議員の自分たちの立場に対する見識は高かったように思う。決して衆議院が参議院より優位にあるなどという意識はなかったし、チェック機能は少しは働いていた。少なくも今のような参議院の姿は意味がない
参議院の前身は貴族院で、民衆から選ばれる衆議院に対して、貴族院があり、貴族院が当時の体制を急激に変化させないようなチェック機関だったのだろう。 今の衆議院は、民衆から選ばれるといっても政党に縛られた連中から選ばれる。いっそのこと、そのチェック機関としての参議院を機能ならしめるために 参議院から政党を一切締め出し、政党に何の関係もない人しか立候補できないようにしてはどうだろう。そんな気がしてきた。 政党人にお金で釣り上げられないような仕掛けはつけないといけないが。

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