昨日の何処かの局のモーニングショーで、五木 寛之 (著)の「下山の思想 」(幻冬舎新書) が紹介され、関心を持ったので、郵便局へ行った帰りに本屋に寄って探したら在庫がないという。相当売れているらしい。本当は店頭でちょっと眺めて見たかったが、こりゃネットで注文することにせねばと思いながら、ぶらぶら眺めてたら、表記の本が目に飛び込んだ。ちくま新書:「理科」で歴史を読みなおす、伊達宗行(著)である。
伊達先生と言えば、私が修士の学生として、研究らしい事を始めたころ、既に東北大で磁性に関する研究を引っ張っておられた。物性物理、若手の夏の学校にお出でくださって講義をして下さったことを思い出す。私は磁性物理には進まなかったが、大変面白いお話しをうかがったと言う感が深かった。
背表紙に:歴史を動かしてきたのは、政治や経済だけではない。数学的知識、暦の作り方、冶金技術など広い意味での「理科力」こそ、人間を人間として進歩させてきたものなのだ。・・・・・・・。人類の「これまで」と「これから」を理科の視点から眺望する。とあった。
第1章 縄文の空の下で-天、地、数
第2章 古代文化の形成と科学-鉄、数詞、記数
第3章 現代数詞の成立-日本語創世の中で
第4章 金銀銅の社会史-取り尽くされた鉱物資源
第5章 数遊びの東西-数比、魔方陣に見る理性と感性
第6章 アルスの世界-科学と芸術の原点
学問上の足跡は素晴らしく、日本物理学会の会長もされたり、多くの重要な役職を歴任されているが、このような書物をお書きになっているとは知らなかった。
他に読むべき本もあるのだが、これも年が明けての楽しみとしよう。
2 件のコメント :
「下山の思想」興味があります。
読まれたら、感想を聞かせて下さいね。
今年も、よろしくお願いします。
木の実さん
今年もよろしくお願いします。
「下山の思想」はTV番組で紹介があったとき、私が考えてたことと重なることがあると思ったので、関心を持ちました。
「理科」で歴史を読み直す も関心の方向は重なっています。ただその前に読む本が多いので、ちょっと遅れると思います。
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