2011年12月11日日曜日

月食撮影、寒かった

皆既月食、一度くらい写真でも撮ってみようと、三脚を用意して撮影したが、それでも2重に映っていたり、もっとぶれた写真があって、随分捨てた。11時ころから上空に雲が流れ始め、月が顔を出すのと月をとらえる作業とで大変だった。
写真が小さくってあまりに貧相なので、姥沢でアメリカ・インディアン・ラブソングのpale moonのさわりの部分を録音してきて写真と一緒に組み込んでみた。



本当は皆既月食から段々顔を出した月が白くパアーっと輝きだす時がとても美しいらしいが、残念ながら雲と寒気と眠気に気持ちは萎えてしまい、観測はしなかった。

この土地で、こんな皆既月食は生きてるうちにはもう見られないかもと、双眼鏡を持ち出して眺めてた、背の君、”ねえねえ、どうして月の面が赤っぽく見えるの?”と聞きたもう。

1)夕焼けや、朝焼けと同じように、太陽光のうち、波長の短い(青い方の)光は空気中の塵に散乱されるのに対して、波長の長い(赤の方の)光は散乱されにくく空気中を通り抜け易い。
でもそれだけじゃ月は地球の陰にいるんだから変と思うかもしれないが
2)光の進路は真空から空気の層に出入りすると曲がる(屈折する)ので、実は太陽と地球の球の外側を結ぶ線より内側入って行くため、地球の傍を通りぬけた赤っぽい光が僅かだけど月に届くノ。
なんて話をした。
背の君、何を思ったか娘にメール。娘は1)は分かっていたが、2)については怪しそう。おかげで、久しぶりにいろいろ忙しい孫と話が出来た。楽しいもの。

8 件のコメント :

ゆめ さんのコメント...

ステキですね~ 月と笛の音色♪

背の君との会話は如何にも権兵衛さん
らしいでーす(^▽^)

我が家の立地では月の変化は見えなかった
けど、既に寝てしまってた我亭主なら
どう応えるだろうかと考えると
愉快なりでした。

百人一首を諳んじている位だからきっと
ロマンチックな回答がある!と、夢を
ひと時もちましたです^^;))

ははは 現実的ではないですが・・・・

権兵衛 さんのコメント...

百人一首を諳んじてられる人って畏敬の念を持ちます。子供のころ、正月には良く百人一首かるたをしましたが、親に一矢を報いんとて、親のオハコでない歌を一生懸命に覚えた記憶がよみがえります。それっきり!

姥沢の小さな谷の中で吹いたので、エコーが聞こえますネ。相変わらず下手ですが、ちょっと幻想的な感じに、自分でも気に入ってます。

QQ さんのコメント...

月には篠笛ですね♪
素敵です。

なぁ~ るほどの色説明です、
ありがとうございます。

小倉百人一首、源平に分かれての
家族遊び、楽しかったですねぇ。
それぞれ一枚札、自分の得意のものを
必死で取りあったのを思い出します。
残り少なくなると母が「カラカラと
から読みするから~~ 」でお手つき
しないように頑張ったものです。

権兵衛 さんのコメント...

私の所は両親と兄弟3人、父は母に負けるのが悔しいのか、読み手の事が多く、大概、母+末弟組対、次弟+私組で結果は歴然で悔しがった事を覚えてます。でも相手の掌の下をかいくぐって、札を飛ばした時の快感は今でもはっきり。

ところで、北海道に下の句かるたというのあるのご存知ですか?読み札は上の句、下の句が書いてあり、取り札には下の句が書いてあります。
でも、下の句読んで下の句を取るのです。面白味もない感じですが、本州文化への反骨の表れかもしれません。
取り札が厚紙でなく、木というのがちょっとすごいです。木片が飛び交います。
相手のを取ると飛び上がって喜び、自陣のを取られると、畳を叩いて悔しがります。勇壮です。
うちにもあったんだけど、何処へ行ったかなー。

サカイ さんのコメント...

笛の音と月、似合いますね~

私も三脚を使いましたが、安物の三脚は役に立たないことを実感しました。

三脚を使ってもシャッターボタンを押す時にブレてしまう恐れがあるので、2秒のセルフタイマーを作動させて撮ったのですが、それでもスローシャッターの写真は殆どブレてしまいました。

一眼レフのミラーが反転するときの振動か、近くにあるエアコンの室外機の振動か・・・
よく分かりませんが、三脚が振動を拾い、剛性が低いためにその振動が収まらないのではないかと思いましたが、如何思われますか?

権兵衛 さんのコメント...

サカイさん
状況が分からないので何とも分かりませんが、光学システムに近いところから疑うしかないような気がします。

酒仙人 さんのコメント...

権兵衛さん、先日は、「冬の子ども科学館」にお出でいただき、ありがとうございました。
頂いた「モーターキット」は早速、組み立ててみました。
しっかりした手の込んだ部品には感心いたしました。
「理科で遊ぼう会」の会員の方々の教材に対する真摯な姿勢を強く感じた次第です。
皆既月食、私も寒い中、デジカメ片手に観月しておりました。
寒さに耐えかね、焼酎のお湯割り方手に赤い月を見ておりました。
「なぜ地球の影に入って、赤く光るのか?」私も、子供たちから質問されました。
権兵衛さんもご存じでしょうが、岩波書店の赤いハードカバー「ファインマン物理学Ⅱ 光・熱・波動(富山小太郎訳)」で、光の進み方に関する法則は「フェルマーの法則(最小時間の原理)」が基になっていることを読んだことがあります。
大学時代にバイト代でシリーズ5巻を買いました。
卒業時にほとんどの書籍は後輩に残してきましたが、この5冊はまだ、手元に置いてあります。
困ったときの「ファインマン」ですね。
内容は、実にすばらしいもので、読むほどに「目からウロコ」です。
「ドラムを敲くはファインマン教授」、職場の若い人は、皆さん「?」ですね。(^^;;
ちょっと寂しい感じがします。

権兵衛 さんのコメント...

酒仙人さん
先日は、結局ギリギリに到着と言うことになってしまい、もっと全体をうかがいたかったのに、残念でした。子供たちは目を輝かせて、酒仙人さんに肉薄してましたね。
ファイマンはとても楽しんで読んだ気がします。そうでした、ドラムをたたいてる写真が載ってました。力学の基礎の「最小作用の法則」を読んだ時は実に楽しかったことを覚えてます。ファイマンが中学生だった時だったでしょうか?その時の物理の先生が偉かったですネ。
フェルマ―の法則は幾何光学の基礎ですね。空気層の密度は地球面からの高さによって違うので屈折率も高さによって変化するはずで、どんな風に光路が変わっていくか詳細を詰めるとそれはそれで面白い問題ですネ。