((左;モネの絵))
乃木坂にある国立新美術館でアメリカのワシントンナショナル・ギャラリーから、改装時の貸し出しの機会に、引っ越してきた印象派・ポスト印象派の美術展を見に行こうと我が家の美術観覧担当大臣が誘う。どうしてアメリカ?と思ったが行ってみてとっても良かった。ヨーロッパからアメリカに、印象派の絵を勉強に行くなんて現象があったらしいが、どうしてこんなに沢山の印象派やポスト印象派の絵がワシントンナショナル・ギャラリーにあるのか、いぶかりながら見ていたら、3階の講堂で江崎聡子さん(東工大、世界文明センター、フェロー)の講演があり、お話しを聞いて、納得した。
((右はマネの絵))
講演を極々簡単に述べると、アメリカ富裕層出身のメアリー・カサットが印象派が活動するフランスの画壇に飛び込み、ドガとかマネ等と交流し自身画家として活動するが、ちょうどそのころ(19世紀末)アメリカは大変豊かとなり、金持ちが、投資的な意味も込めて絵を買い集めた。アメリカに公的な美術館が出来る機運にもあった。そこでカサットがいい絵を紹介する役割を果たした、とのこと。作品を借りるにあたって、ワシントンナショナル・ギャラリー側の条件がカサット作品を多く展示することだったとか。
左はゴッホの薔薇の絵。
展示期間は9月5日まで。お勧めです。写真はクリックすると大きくなります。
お隣の部屋では毎日書道展もやっていました。その中で、”宇野雪村の美”という特別展だけ見てまいりました。7月31日まで。立ち寄った感じの観覧だったが、素晴らしかった。私の固定観念をすっかりぶち壊していただきました。
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