2019年12月27日金曜日

大臣という地位の名称

何故「大臣」という言葉を未だに使うのだろう。 語源を尋ねれば、大昔の、大君(おおきみ)の臣下の内の大いなる者の意味で、大臣(おおおみ)から来ているのであろう。 ところで、大臣は現代で、一体だれに臣従するのであろうか? 昔であれば、天皇に対する臣下であったろうが、今は天皇は国民統合の象徴であって、君臨統治する存在ではない。
なんとか大臣という人たちの集団は内閣を構成し、公務員からなる行政組織を動かす、公務員のトップをなす。 公務員と言えば、それは公僕である。つまり国民のために働く公僕のトップなのである。
ところが、「首相は国会の決定に従って、天皇が任命する。首相以外の内閣のメンバーは首相が任命し天皇が認証する」。この辺が 「内閣総理大臣」とか「国務大臣」という呼称と相まって、どこかしら勘違いをする人がいるのではないだろうか?
本来、主権を持つ国民の臣下なのだが、そうは感じられないのではないか。使う言葉は人の意識を支配してしまいかねない。 いっそのこと、大臣という言葉を廃止してはどうか。首相、・・・相、・・・長官、で十分なのではないか。 例えば、外(務)相、外交部長官で十分に名は体を表しているではないか。

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