2015年11月1日日曜日

出る杭打つ奴ぶっとばせ

ラグビーの日本代表がイギリスで行われたワールドカップで善戦し、メディアをにぎわした。騒ぎがひと落ち着きして、今頃、ワールドカップ関連記事中に、「出る杭を打つ」なんて文字を見た。久しぶりに目にしたフレーズのような気がする。
ジョーンズヘッドコーチ(HC)が就任したころは、ミーティングにおける選手たちは皆下を向いていたという。「物言えば唇寒し・・・」なんて状況があったらしい。出る杭の強力な打ち手がはびこっていたのだろう。
ジョーンズHCのもと、選手たちは自分の意見を言うようになったらしい。その最たる者が五郎丸選手とのこと。氏のものすごい鍛錬に耐え、選手たちが自信を持ったことも大きな意味があったであろう。南アフリカ戦最後の場面、ペナルティーキックでゴールを奪い3点獲得して引き分けに持ち込める場面で、ジョーンズ氏は引き分けをの意見だったが、選手たちはペナルティーキックではなく5点とれるトライに挑み、遂に勝ってしまった。失敗するかも知れない、その時は負けになる、でも勝利を目指してやりぬくんだと、決めたのは選手達であり、それをやりぬいたことは素晴らしいことだと思う。もし成功せず、負けたとしても引き分けねらいの作戦より、選手には大きなものが残ったであろう。勝ったのだからなおのことだ。
ところが、ジョーンズ氏は日本ラグビー界の古臭い体質にあきれ果て、日本代表を去る。ジョーンズHCの不在のもと、選手たちは出る杭を打つ奴らをぶっ飛ばせるだろうか?選手達の本当の正念場はこれからなのではないだろうか。是非是非出る杭を打つ奴等をぶっとばし本当の活力をもたらしてほしい。今度の成果が一過性のものとならないためにも。

ところで出る杭を打つって久しぶりに目にしたと書いたが、本当は日本の社会全般に、そんな状態がはびこっているのではないか? 日本の政界も似たようなと言うよりもっとひどい状態にあるような気がする。自民党内は「物言えば唇寒し・・・」というか、それを過ぎてあたかも「大政翼賛会」のような体を呈している。正常な状態になれるかどうか鼎の軽重を問われる時は近い。克服できないなら、これをぶっ飛ばさねばならない。選挙が待ち遠しい。日本の有権者も正念場を迎えることになる。

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