2015年5月9日土曜日

動かなくなった動くぬいぐるみの修理


今日は横山こどもセンターでおもちゃの病院。もしお客さんがなければセンターのおもちゃの修理をお願いできませんかと、数点頼まれた。私が引き受けたのは、本来ならキャンキャン鳴いたり、歩いたりするワンちゃん。前後の足は全く固まったままちょっと手で力を与えてもビクともしない。
中で何かが噛んでしまって、動かないと予想がついたが、先ずは電源部から。電池の端子のところで導通を調べる限り中の断線は無いらしい。
何れにしろこれは開腹手術しか他に手はないと、ぬいぐるみの布をはぐことから始めた。ゴメンねと縫い目をカッターで切りながら前後の足の周辺を切り開いた。修理することが考えられてないのか、お腹の部分は内側のプラスティックボディーに接着剤で布が貼りつけてあって、そのままでは中の機械部分をいじれない。慎重に布をプラスティックボディーからはがした。写真の手前の白い布がそれで、真ん中に開いてる四角い穴は電池ボックスの穴に対応している。
ようやく胴体の中央の接合部が開いて中が見え、すぐに原因は分った。左図の手で持ったプラスティックの棒はしっぽの芯で、それが折れて中に入り込み、機械部に噛んでしまって、動かなかったのだ。左の写真は布をはいだお尻の部分、一応再組み上げしているが、お尻のあたりは強くひび割れている。よっぽど粗っぽく扱うのでしょうね。
キャンキャン鳴いて、足も動いて机の上を歩くことを確認

さて、次は縫合。毎月第一日曜日に橋本のリサイクルセンターで開催されるおもちゃ病院には縫合の名人がいるので、それまで待ってもらおうかと思ったら、センター職員が「私、縫うのは得意だからやります、子どもたちが喜びます。有難うございます。」と言われるので、それじゃと接着部分の再度接着をして、後はお願いして終わりとした。

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