理科で遊ぼう会は昨年はコロナ禍のために、感染数が少なくなったあいまにだけ講座開催という具合で、活動が縮小されました。余った手作り教材の無料配布、メールやZoomなどを通した相談、先生用の演示教材の寄贈などが主な対外的活動でした。そういう活動の中、設立して12年目に入ったことだし、これまでに開発し蓄積して来た手作りの教材の紹介、作製法などを中心にした本をまとめ自費出版しました。A5版182頁、会員の探求心と好奇心の結晶ともいうべき内容が詰まったものになりました。
出来上がった中身を虚心に見ると、かなりマニアックで、技術的な専門用語も多く、私たちのような活動をする、或いはしようとしている方たちには参考になるかもしれません。一応備忘録版としました。でもその範囲だけにとどまってはもったいない。小学校の先生、かなり元気の良い子ども達が手に取って見ようという気になるぐらいまで行かないとやった甲斐がありません。是非相模原だけでなく、全国の多くの方に読んでもらいたいという思いがあります。会員の中にも学校の先生はいますが、会が強く連携している小学校の先生にも読んでいただいて、意見をもらいました。
リップサービスもありましたが、表現を平易に、一つひとつの文章を短く、一行の文字数ももうちょっと少なく、教材の作成準備よりも使い方が前面に出た方が良い、等々。中でも目を引いたのが「児童一人が一台のタブレットを見ることが出来る時代ですので、要所に動画のQRコードを入れることで、読みながら動画を見ることができます」目からうろこでした。一枚の静止画よりもずっと多くの情報がつまっています。例えばプチプチで浮沈子の節の中で次のようなQRコードを図や写真の代わりに埋め込むという具合です。どんな教材を使うかという情報の他に、私達がどのように児童に接しているか、どんな使い道があるか、示唆を与えるという意味で静止画よりは情報に富んでいます。
そんなこんなで、表現は平易になど先生方から頂いたアドバイスを取り込み、ところどころに動画のQRコードを入れ、A5版ではなくB5版に切り替えて新たな本の作成を始めました。
どんなものが出来るのか楽しみだなー、QRコードの取り込みはどんなふうに受け入れられるのかなーと考えていた時、フト思っちゃったのです。活字離れの憂慮が語られている現在ですが、いつか、動画のQRコードが並んでその間に接続詞とか、動画と動画の間を結びつける短文が散見されるリーフレットが出版物の主流になってしまう時代が来るのだろうかと。子供向きの絵本の話から、大人も見る動画本!!!
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