2018年6月13日水曜日

馬はくわないと言う!

この頃、「ビジネスモデル」とか、「経済効果」とか、お金にまつわる話が巷間に溢れていて、辟易している。それも、先見性のある話ならまだしも、目先の効果にとらわれてる話が多い。オリンピックだって、スポーツの祭典とみるより、目の前で発生する経済の効果が語られることの方が多く、本末転倒に感じて、この頃のオリンピックには興味が薄れてしまった。
そんなことをふと思ったのは、トランプ大統領の経済にのみ偏ったやり方に、何ともやりきれなさを感じたからか。
金で思い出したことがある。 私が若いころ、父が自分が学生時代、同じ下宿にいた学生の話をしばしばした。台湾から来ていた金持ちの家の学生の話である。全く金持ちらしくない生活をしていたとの事。
父はチェロを弾くのを楽しんだらしいのだが、「セロを弾くと、やかましくって勉強ができない」と、彼が抗議に来たことを独特の言い回しでしゃべっていた。
台湾から来た学生に関する父の回想の中で、今でも時々思い出すことに、「金か、金は馬に食わすほどある。しかし、馬は食わんと、こう言う。」だった。自分を馬に譬えたのかどうかは知らない。金で儲けるなんて卑しいことととは言わないが、そんな気風があった昔が懐かしい。ましてや貯めるものか?うまく使って社会全体をずーっと住みよくするという素朴な考えはどこへ行ったのだろう。

2018年6月9日土曜日

表彰すべきではないかな!

森友学園問題に関して、近畿財務局の中には文書改ざんを拒否した人たちがいたという。
当たり前の行為だといえるが、当たり前のことが当たり前に行われず、結局財務本省の理財局と近畿財務局において改ざんが行われ、 近畿財務局では自裁する方まで出てしまった。
当然のことながら処罰が行われたが、なんだかなーである。本来トップは半分、責任を取るためにいるようなもので、「自分が責任を持つから、思い切って、きちんとやってくれ」というものではないのか?そうだったら、あんな忖度が働かなかったかもしれない。全責任を取る人がトップにいないとそんなことが起こる良い見本ではないだろうか。
件の財務相は、再発防止に全力を挙げる、それが自分の責任とのこと。どれだけのことがやれるかはなはだ心もとないが、やったらいいことを一つ提言したい。
それは、改ざんを拒否した人たちを表彰すること。当たり前のことをしたともいえるが、当たり前でないことが大手を振ってしまった以上、当たり前のこととは言え、官僚システムの厳しいヒエラルキーの中で大きな勇気が必要であった筈。その勇気を称え、本来こうでなくちゃいけないということを示してほしい。再発防止策の一助になると思う。

2018年6月3日日曜日

父母会???

日大側から日大アメフト部学生達の父母会に声をかけて、両者が協議をしたという。バカなと言わざるを得ない。競技者たる学生たちが独立に声明を出しているにもかかわらず、である。
これでは、「大学の、大学による、大学のための学生スポーツ」に陥ってしまっている日大の学生スポーツの根本的な問題は解決しない。「学生の、学生による、学生のための学生スポーツ」という、本来あるべき姿からほど遠い。ヘッドコーチ、コーチはあくまでも、技術指導、そして学生の自主性が育ち、暴走したりすることの無いように、助言者として機能するべきものだ。