死者を悼んで集まっていた人々の前に、真剣で居ても立っても居られない様な面持ちの女性が立っている。胸元に掲げる紙には何か書いてある。
解説では、その紙を見せながら、自分はイスラム教徒であること、自分の心はここに集まる人々とともにあり、亡くなった人々を共に悼む旨を告げていると報じた。集まっていた人々は彼女が話している間は、何かバリヤーを張って聞いている様子だったが、そのうち、1人がイスラム教の女性の肩を抱き、そして人々は一塊になった。多分このイスラム教徒の女性がその行動をとるには、大きな勇気を要したであろう。その勇気とそして融け合っていく心が抱き合う人々の塊として見た時、深い感動を禁じえなかった。
QQさんがご自身のブログに紹介されたアントワーヌ・レルスさんの対応やこのイスラム教徒の女性の精神が広がることが報復の連鎖を断ち切る大きな力となるはずと思う。
東アジアに住む人々の間にある、過去の歴史に関わるわだかまり、怨念も、相手がそうするなら、それに報いてやろうとするのではなく、あくまでも心を通じ合えるような努力が民衆の中で広がることがとても大切なのではないだろうか。相手がどんな態度を取ろうとも。
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