2012年6月6日水曜日

言葉の大安売り;責任という言葉

”感動”という言葉が大安売りされて、何かというと”感動した”、と言う言葉を聞き、なんだか居心地が悪―イ思いをした時期があった。このごろ少し下火になっているようだ。
感動なんて心の底から揺り動かされた時に使うのじゃないかと思っていたからだ。でもこれは個人の心の中のことだから、まあそんなに気にすることもないと思う。
”責任”という言葉が簡単に使われているように思う。首相が、自分の”責任”で原発の再稼働を決めようとしている。首相は国民の負託を受けて、国の運営を行っており、その双肩には重い責任が掛っていることは確かだ。
しかし、彼が今”責任”を持って実行しようとしているのは、今後大きな問題が起これば、国を滅ぼしかねないことになるかもしれない原発の再稼働である。責任を持つと言っても、後で取り返す事が出来ることと、出来ないことがあるではないか!もし再稼働して、もしものことがあった時、彼はどんな”責任”を取るつもりなのだろうか!!
先の大戦の敗戦で、国を取り返しのつかないほど打ちのめされた状態に導いた、指導者達は、戦争犯罪者として裁きを受けた。
原発再稼働で、もしものことがあった時、彼にはどんなことが待っているのだろう?大事故が起こったとして、おそらく法に触れるということは無いだろう。しかし、大きな大きな不幸に国を導くことになる、彼どんな責任の取り方をすると覚悟して決定するのだろうか?
再稼働しない場合に国にもたらされるダメージが、再稼働して大事故が起こった場合のダメージと同じくらいであると言うのなら、話は別だ。だがそんな話は聞こえてこない。

6 件のコメント :

QQ さんのコメント...

言葉一つに物凄い深さがあるのを
思い起こさせて頂きました。
そして、 ひとつの行動に、
さらにとんでもない影響がでることが
あることも。

権兵衛 さんのコメント...

エラそうなことを言えるような者ではないのですが、やむにやまれない気持ちで書きました。
巷で使われる言葉が気になってしょうがない事がしばしばあります。

kei さんのコメント...

私も野田総理の私の「責任で」発言には
すごい疑問を持っていました。
今までにない強い疑問です。
橋本知事にももっと原発再開反対の
立場を貫いてほしかったと思います。

権兵衛 さんのコメント...

橋下さんはどちらかというと、リアリストじゃないかな―と見ています。

mizjiee さんのコメント...

僕も、地震国、日本での原発は、この事故を教訓にヤメタがいいと思いますが、少しばかり、野田総理の肩をもってみますと。

 当面、原発が動かないとなると、電力不足は、そうでなくとも国際競争力を失いつつある我が国の企業にとって、深刻な打撃。景気は、よくならないし、雇用はますます失われる。その穴埋めとして、国債残高は、危機的な数字となって行く。

 先日、ベトナムや、インドネシアなどに、ボランティアで、技術指導に行ってこられた方のお話を伺いました。 ここ1~2年の海外での日本の凋落ぶりには、目を覆うものがあるとのこと。韓国が元気だとのこと。金の切れ目が縁の切れ目、そのうち、日本は相手にされなくなるのでは、「日本は、少々、平和ボケしていますよ。」と言って嘆いておられました。

 原発を動かせば、日本企業の凋落は食い止められる」ほど簡単ではないが、電力不足は、やはり、凋落を加速することになるでしょう。
 原発再稼働で、事故の再発は、「国破れて山河なし」ですが、日本企業の元気のなさに、景気浮揚の財政出動を繰り返しての財政破綻は、「国破れて山河あり」で、まだ、こちらの方がましか?

 待っていれば、また右肩上がりの景気が戻ってくると夢見て、覚悟が定まらない国民に、総理も思案投げ首と云ったところじゃないでしょうか。

権兵衛 さんのコメント...

水爺さん
とても大事なことを指摘して下さいました。私が書いたことに二つあって、一つは原発の是非にかかわること、もう一つは言葉の問題です。
後者については、私は、総理には、自分の権限においてと言ってもらいたかった。今のよのなか、責任を負って自裁するとかそういったものがない以上、責任という言葉が実に曖昧に使われているように思います。負うべき内容によって責任という言葉を使ってほしくないものがあるように、感じています。
前者は確かにこれも深刻な問題ですが、総理はもっと、日本の深刻さを国民に語りかけるべきではないでしょうか。
我々国民は、すごくノーテンキではないでしょうか?水爺さんのご指摘とは別の方に目を向けてみます。
今のままだと、国内においても、外国人に使われる日本人が増えてくるでしょう。外国人が活躍することは大いに結構ですが、日本人ももっと頑張らねば!
電気量販店などで出会う外国人店員は日本人の店員に負けないほど気が効いていて、よく勉強しています。負けないほどというより、優れた人が少なくないです。
日本は自然資源が乏しい国、人を持って資源となし、人を輸出しなければならないと思っていますが、今は逆になっています。
遅いかもしれないが、日本人には、芸能界話で浮かれている暇は全く無いと私は思っています。
そのためにはもっとやらねばならんことはいっぱいあると思うのです。ここでは長すぎるので、又別の機会に。