2019年12月19日木曜日

漸く一寸だけ気づいた、みずからの身の丈

やりたいことは理解できるし、望むらくは実施したいことだ。しかし共通テストという大規模試験で、業者に任せて実施して、地理的にも、採点者確保においても、受験者の誰にたいしても公平が期待できないことは明白。

着任間もない文科相は苦し紛れに思わず(だろう)、受験者に対して身の丈に応じて頑張れと、不見識なことを言ってしまった。入学試験の意味をきちんと考えていれば、そんな発言は出来ないはずだった。

誤ちを革むるに憚ること勿れ。とっとと決断すればよいのに、問題が明らかになってから1月半以上かかって、漸く問題を認めた。漸く自らの身の丈を知って、それに合わさざるを得なくなったという構図だ。受験者に身の丈発言をする前に、自らの身の丈を知るべきであった。知っていればこんな恥ずかしいことをせずに済んだはずである。個別の大学で記述式の問題や英語の聞く話す能力のテストを入れることを期待したいことである。

やく みつる氏の風刺漫画はかなり辛辣である。マイクの前の文科相に対して、大学入学共通テストで記述式問題の実施が見送りになった原因を問うている。解答は選択式で
イ. ずさん
ロ. どくぜん
ハ. せっそく
二. ばあたりてき
と解答欄はゼーンブひらがな。中身もなかなか素敵で、文科相が「わかるかな」とつぶやいている。久しぶりに痛烈な風刺漫画を見て痛快だった。身の丈が幾つかの角度から問われてますな。

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