昨日は、横山こどもセンターでのおもちゃの病院。寒い雨模様の日なので、誰も来ないだろ、開店休業だろうと思って居たら、お母さんと幼児が来院。電池で動いたり、音を出したりのおもちゃ2点を連れて。私は一部の音が出なくなったというおもちゃを引き受けた。
新しいおもちゃ、音は出ているが、話し声が出ない。ライトがピカピカ光るスイッチを入れても全く光らない。電気は流れているようだ。内部の回路を調べる前に、先ずは電源を調べてみよう。電池ボックスらしきところを開けてみると、単4電池が二個入っていた。取り出して電圧を測ると二本とも1.2ボルト強。直列なので、二本で2.5ボルトぐらい。電池が新品なら二本で3ボルト。もしかすると2.5ボルトでは動作できない部分があって、話し声が出なかったり、ピカピカ光れないのかもしれないと、私の電池で動かしてみた。話し声が出る、ライトもスイッチを入れると、ピカピカ光る。それを見たお母さん。目をまん丸にして、「ああ、声がした!」、「光ったー」。反応がとても素朴で、楽しい気分になったが、中を開けることもなく、電池を新しくしてくださいと、お返しした。もう一つのおもちゃも、電圧不足。これも電池の交換で動作することが分って、二件とも落着。
おもちゃの修理後には、ちゃんとカルテを記録することになっているが、
これ治療かなー??。でも、これも記録しておくことになり、まあ、喉が赤くなりかけてるから、ちょっと頓服でも飲んで、身体を暖かくして下さいね、ってところでしょうかねと言いながら記録した。案外、電池を入れ替えるだけで済むケースって多いのです。お父さんが車で迎えに来て、この親子は帰って行った。今後はまずは親御さんが、子どもの前で、そんな調査をしてくれるようになるのを願って見送った。子どもの親を見る目が変わるよ、
キット
それで思い出したのが、先週の田名こどもセンターでの出来事。ある主婦が、これ動いていたのに全く動かないと云って、客車のような形のおもちゃを連れてきた。引き受けた人、電池ボックスが表に見えないので、中にあるんだろうと、中を開けてみて、「ええー!これホントに自分で走ったのですか?、電池を入れる装置もないし、モーターのような動力原となる物もない、それを取り付けるような場所もないですよ。」
それでも、動いたんだと主張される。そこへ一緒に来ていた、孫カナと思う坊やが遊び場からやってきたので、「これ動いたの?」って聞いたら、「ううん、動かなかったよ」。思い違いだったのですね。前もってちょっと調べられればいいんだと思のです。モーターで動くおもちゃは、ギヤーでモーターと車輪がつながっがっているので、車輪を回してみれば、抵抗感があるはずです。動力のない車なら、車輪はチョット回しただけで、抵抗感はほとんど感じられず、しばらくは回り続けるはずです。